酸化したご飯が危険な3つの理由!
食べかけのスナック菓子を放置すると不味くなってしまうように、キャットフードも空気に触れる時間が長くなると変化が起こります。これを「酸化」といいますが、酸化によって化学反応が起きたキャットフードが危険な理由は、単に不味くなるだけではありません。
今回は、酸化状態のご飯が危険な理由を3つ紹介いたします(ここでのフードは「ドライフード」を指します)。
1.栄養素が不足する
キャットフードには、猫が健康的に生きるために必要な栄養素がバランスよく配合されています。
しかし、酸化によって劣化が進んだものは栄養が壊れ、食べても十分な栄養素が補えなくなってしまいます。長時間置き餌をした状態のご飯を食べる習慣がある猫は、知らぬ間に栄養不足に陥る可能性があるのです。
留守番時間が長いご家庭では、自動給餌器の導入を検討してみると良いでしょう。
2.風味が変わり食欲が低下する
酸化によって変化が生じたキャットフードは、そこに含まれる脂質やアミノ酸といった成分にも悪影響を及ぼします。これらが変わると風味が失われ、食べる意欲がなくなってしまいます。猫は味覚よりも嗅覚が優れているので、味よりも風味が重要になります。
実は、猫の食事で大切なのは回数ではありません。より新鮮なご飯が食べられるように、少量ずつ分けて食べさせてあげると良いでしょう。ただし、1日あたりの目安量は守るようにしてください。
3.下痢や嘔吐を引き起こす可能性がある
たとえ消費期限の範囲内であっても、保存状態や置き餌の環境次第では腐敗してしまう恐れがあります。
意外にも見た目では判断できないことが多いため、そのまま食べてしまうことがあります。すると、下痢や嘔吐などの消化器症状を起こし、お腹を壊した状態になってしまいます。
置き餌をする習慣がないご家庭でも、思わぬ落とし穴があるかもしれません。
保存方法に気をつけよう!
最後に保存に関するお話が出てきましたが、キャットフードはどのようにキープしておくかが重要なのです。
ここからは保存場所にまつわる注意点や、安全に保存する方法について紹介していきます。
暗くて温度変化が少ない場所で保管する
ある程度保存がきくドライフードですが、湿度や温度変化が加わるとあっという間に酸化してしまいます。
また、光も劣化の原因に繋がるので、暗い場所・温度変化が少ない場所というのが鉄則です。
ただし、冷蔵庫は絶対NGです。結露などが原因で有害なカビが繁殖する恐れがあります。
開封後は密閉させる
開封後は密閉させることも重要です。保存袋やストッカーを活用し、なるべく空気との接触を避けましょう。
購入する際は、大袋よりも小分けになったタイプを選ぶことが理想的です。
まとめ
長時間空気に晒されたキャットフードは、まるで放置したスナック菓子のように劣化してしまいます。酸化したキャットフードは、栄養素の崩壊・風味の劣化・腐敗による体調不良などを引き起こすことなどとから危険です。食べさせないように注意しましょう。
意外にも酸化したキャットフードを見極めるのは困難ですが、色味が変化するので新しいものとよく比較してみてください。なるべく置き餌はせず、留守番時間が長い場合は自動給餌器が便利です。
また、キャットフードの保管場所や保存方法にも気を配りましょう。未開封のものは、冷蔵庫以外の涼しい場所(暗くて温度変化が少ない場所)を選んで保管するようにしてください。開封後は保存袋やストッカーを活用し、密閉状態を作りましょう。
今年もまた梅雨時期がやってくるので、今1度見直してみると良いかもしれませんね。