猫のためにできる「網戸対策」
猫と一緒に暮らす家で必要な「網戸対策」とは、具体的にどのような方法なのでしょうか。
1.網戸に近づけないようにする
網戸の前にフェンスを設置して、猫が網戸に触れないようにします。外にいる猫との接触も防げます。
ワイヤーネットを使ってDIYで作ったり、猫用のフェンスを購入したりして対策をしましょう。
2.猫が網戸を開けられないようにする
網戸にロックがついている場合はロックをしましょう。
ロックがついていない網戸は、両面テープで取り付けができる網戸用のロックなどを使用するといいでしょう。
3.強度のある網戸にする
猫のひっかきに強いステンレス製の網戸や、網目がズレないように加工されている網戸に張替えたり、網戸ごと交換したりする方法もあります。
リフォームでルーバー雨戸を取り付ける方法もあります。ルーバーの角度を調節できる雨戸で、網戸の室内側もしくは外側に取り付けます。網戸の機能がセットになっている物もあります。
4.猫の爪を切っておく
猫の伸びた爪は鋭く尖っていて網戸に引っかかりやすいです。こまめにチェックして切りましょう。
5.猫の好みの爪とぎ器を用意する
今ある爪とぎ器が気に入っていないために網戸で爪とぎをしている可能性があります。色々な爪とぎ器を用意して猫のお気に入りを見つけてあげましょう。
6.猫のしつけスプレーを使う
猫の苦手なにおいでいたずらを防止する「しつけスプレー」というものがあります。これを網戸に塗り、猫が網戸に近寄らないようにします。
ただし、猫がにおいに慣れてしまったり、猫によっては効果を感じられない場合もあります。
猫の「網戸対策」をしないと起きるトラブル
上記のような網戸対策をしなかった場合、どのようなトラブルが起きるのでしょうか。
脱走
猫が網戸をよじ登ったり、網戸で爪とぎをしたりすることがあります。網戸の網目が広がり穴が開いたり、網戸が破れたりして猫が外へ出てしまうおそれがあるのです。
外への興味などから猫が体当たりして網戸を破ったり、網戸ごと外れてしまったりして外へ出てしまうこともあります。爪を引っかけて自分で網戸を開けてしまう猫もいます。
外にいる猫との接触
外にいる猫と網戸越しで接触することで感染症がうつる可能性があります。喧嘩に発展して飛び出してしまうこともあります。
また、外にいる猫が網戸を開けて室内に入ってくることもあるので対策が必要です。
虫の侵入
猫の爪で網戸に穴が開くなどすき間ができると、そこから虫が入ってきます。
猫が蚊に刺されることでフィラリア症になるおそれがあります。フィラリア症になると咳が出たり呼吸が苦しそうになることもありますが、はっきりとした症状があらわれない場合もあります。突然ショック状態になってしまうこともある怖い病気です。
そのため、予防がとても大切です。猫用のフィラリア症予防薬の投与や、蚊に刺されないように対策が必要になります。
まとめ
網戸対策をせずに猫を飼っていると、脱走や虫の侵入など、思わぬトラブルが起きる可能性があります。
しかし、実は様々な方法で網戸の対策をすることができます。複数の方法を組み合わせるなどして、トラブルを未然に防ぎましょう。