猫が「消化不良」を起こした時の症状とは
食べ過ぎ、ごはんの種類が急に変わった、気温の変化など様々な原因で猫が「消化不良」を起こしてしまうことがあります。食べたごはんを消化しきれないと猫が下痢や軟便になることがあります。
猫が吐くことは珍しいことではありません。消化不良での嘔吐では、キャットフードの形が残ったまま吐き出される場合があります。
一度や二度下痢や嘔吐をしても、猫に元気や食欲がありすぐに治ればさほど心配はありません。下痢や嘔吐の回数が多い場合は、何かしら重要な疾患が隠れていたり、脱水が進行して更なる体調悪化を招いたりする場合があり注意が必要です。
下痢や嘔吐によって体重が減少したり、栄養が摂れず毛並みが悪くなることもあります。
猫が「消化不良」を起こしたときの対処法
では、愛猫が前章のような「消化不良」の症状を見せていたとき、飼い主としてどのように対処したらよいのでしょうか。
1.おなかを休ませる
嘔吐した直後はごはんや水を与えるのを控えます。下痢や嘔吐をしたら無理のない範囲でごはんの量を減らし消化管を休ませます。
猫の様子や便の状態をチェックし、ごはんの量を少しずつ増やします。ごはんの量を急に元の量に戻すと、再び消化不良を起こしてしまう場合があるので注意が必要です。
子猫の場合は食事の量を減らすと体調が悪化することがあるので、動物病院に相談をしましょう。
2.動物病院を受診する
下痢や嘔吐が続く、猫の元気や食欲がない場合は動物病院を受診しましょう。
下痢や嘔吐を引き起こす疾患の中には、緊急性があり命に関わるものも存在します。滅多に嘔吐や下痢を起こさない猫が嘔吐や下痢をした場合は、特に要注意です。
3.ごはんの種類を変更する
ごはんの形状や成分との相性が悪かったり、ごはんにアレルギーを起こしたりして消化不良となっている場合があります。ごはんの種類を変えることで改善する可能性があります。
猫の年齢や体調にあった消化の良いごはんを与えることが大切です。獣医師の指示があった場合は専用の療法食を与えましょう。
ごはんの種類を急に変えると消化不良を起こすことがあります。今までのごはんに少しずつ混ぜて切り替えましょう。
4.食事の回数を増やす
一気にたくさん食べて消化不良を起こし下痢や嘔吐をしてしまう猫には、1日の食事量は変えずに回数を増やします。一度に食べる量を減らして胃腸にかかる負担を減らします。
5.毛球ができないようにする
猫が毛づくろいをすると、抜け毛を飲み込んでしまいます。胃に溜まった抜け毛が固まり毛球になることでも、消化不良を起こすことがあります。
ブラッシングをして猫が飲み込む抜け毛の量を減らして毛球ができないようにしましょう。
まとめ
猫が消化不良を起こすと、下痢や嘔吐などの症状がみられます。症状が続いている場合は動物病院を受診することが必要です。
普段から愛猫にあったごはんを選んだり、食べすぎないように食事の回数を変えたりして、消化不良を起こさせないようにケアをしましょう。