猫にトリミングは必要?
毛のカットをはじめとして、シャンプーや爪切りなどのお手入れをすることをトリミングといいます。自分でグルーミングすることにより体の清潔さや毛並みの美しさを維持している猫にも、トリミングは必要なのでしょうか?
トリミングが必要かどうかは、猫の種類や状態によって決まります。基本的に短毛種の猫には、本格的なトリミングは必要ではありません。毛のカットやシャンプーは基本的に不要で、爪切りとブラッシングさえしてあげれば十分です。
一方、長毛種の猫は汚れや毛玉ができやすいので、トリミングで綺麗にしたほうがよいでしょう。汚れや毛玉を放置すると、皮膚が炎症を起こしたり猫が毛玉を呑み込んでしまったりするため気をつけなくてはなりません。
また皮膚疾患がある猫や、肥満や高齢のためグルーミングが行き届いていない猫も、トリミングによるお手入れのサポートが必要です。
自宅で飼い主さんがシャンプーや爪切りをすることも可能ですが、素人が猫の全身をお手入れするのはなかなか大変です。猫がお手入れを嫌がるケースも多いので、お手入れのプロであるトリマーさんに頼ることをおすすめします。
トリミングサロンでかかる費用
トリミングにかかる費用はサロンごとに異なりますが、シャンプーのみの場合は5000~10000円程度が目安です。短毛種と長毛種で料金が分かれているサロンが多く、長毛種のほうが費用は高くなります。カットもする場合は、追加で5000円ほどかかると思ってください。
また爪切りや足裏のカット、耳掃除、肛門絞りなどのオプションをつける場合は、それぞれ500~1000円程度の費用がかかります。猫の体格ごとに料金が変わるサロンもあるので、詳細はサロンのWEBサイトを見たり、電話で問い合わせをしたりして確認してくださいね。
猫のトリミングの流れ
トリミングサロンで毛のカットとシャンプーをお願いした時の、一般的な流れをご紹介しましょう。まずは爪切りや足裏のカットを行います。その後、全身の毛をおおまかにカットしてからシャンプーで綺麗に洗います。ドライヤーを使ってブローしたら、カットの仕上げをして完了です。
ちなみに愛猫がトリミングを嫌がって暴れる場合には、トリミングの前に鎮静剤を使って眠らせるという方法もあります。鎮痛剤を扱えるのは獣医師だけなので、愛猫のトリミングに鎮痛剤が必要だと思うのならトリミング施設のある動物病院でトリミングをしてもらうとよいでしょう。
トリミングに出す前には、心臓病など見た目にわかりづらく急変リスクのある持病がないかどうか、動物病院で健診を受けておくと安心です。持病がある場合はトリミングの可否について獣医師に相談し、決して無理はさせないようにしてください。
まとめ
短毛種の猫はトリミングをする必要はありませんが、長毛種の猫や皮膚疾患のある猫、グルーミングが不十分な猫にはトリミングが必要になります。シャンプーを嫌がる猫は多いので、手早くお手入れを済ませてあげたいのなら、トリミングサロンや動物病院を頼りましょう。
もちろん自宅でも、飼い主さんがこまめにブラッシングをして、毛玉や抜け毛の対策をすることが大切です。特に長毛種の場合、猫が自分でグルーミングするだけではお手入れは完璧とはいえないので、飼い主さんとトリマーさんが手助けして、愛猫をピカピカに輝くほど美しい状態にしてあげたいですね!