猫を『長寿にする食器』の特徴3つ

猫を『長寿にする食器』の特徴3つ

猫を「長寿にする食器」とはどのような食器なのでしょうか。今回は、愛猫をご長寿さんへと近づける食器の特徴について紹介いたします。

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記事の監修

日本では獣医師。世界では旅人。”旅する獣医師”として世界各国を巡り、海外で見てきた”動物と人との共生の様子”を、執筆や写真展を通して皆さんと共有する活動をしています。

猫を「長寿にする食器」の特徴とは

食事を取る猫

食器1つで寿命が伸びるものなのか、半信半疑な方もいるでしょう。しかしこれは、大袈裟な話ではなく、健康に良い食習慣へと導くものがあるのです。

今回は、「猫を長寿にする食器」の特徴を3つ紹介いたします。

1.ヒゲが当たらない楕円形

猫にとって、ヒゲは大事なセンサー。空気の流れを読んだり、異物の存在をキャッチしたりする役目を果たします。

そんなヒゲが器に当たってしまうと、相当な違和感を覚えながら食事を取ることになってしまいます。猫のように長くて繊細なヒゲを持たない私達人間には想像がつかないほどのストレスでしょう。

一方、器の形が楕円形のものであれば、ヒゲが触れにくくなり、快適に食べることができます。人間もそうですが、ストレスを多く抱えると心身ともに不調をきたします。ここが改善されるだけでも、健康的になれる可能性があるのです。

2.高さがある

食事を取る猫

器の位置が低いと、常に前のめりになって食事を取ることになってしまいます。毎日この姿勢で食べ続けると首を痛めたり、胃酸が逆流しやすくなったりする可能性があります。

そこで、自然な体勢のまま食事ができるように、器に高さを加えてあげると良いでしょう。脚付きのものを用意しても良いですし、愛用中の食器の下に箱などを置く形でも構いません。

楽な体勢かつ、食道や胃に優しい食べ方をすることで健康寿命が伸びることが期待できます。

3.突起がある

器の中に複数の突起がついており、敢えて猫が食べにくい構造になっているものがあります。これは早食い防止の食器で、猫がガツガツと早食いできないように設計されています。

早食いと大食いは胃腸に負荷をかけ、嘔吐の原因を作ってしまいます。そして、この食習慣を日々続けることで肥満にもなりやすくなってしまいます。

肥満は糖尿病の入り口です。この病気は、腎臓病や心臓病などの合併症が怖く、治療も大変です。これらを意識的に予防することができれば、ご長寿さんに近づけます。

食べづらさは基本的にストレスになるので、食が細い猫には向いていませんが、食いしん坊の猫にはおすすめです。

まとめ

食器の横に座る猫

食事は毎日の日課。猫がストレスなく食べられる食器を選ぶことで自ずと健康的になり、長寿へと近づいていきます。

もちろん愛猫の好みもあるので、ここで紹介したものが絶対というわけではありません。今現在、食器を新調しようと考えていたり、愛猫が食器に不満を持っていそう、食事に関する習慣で不安があるという場合は参考にしてみてください。

一日でも長く愛猫と一緒に暮らせるように、まずは食器の見直しからしてみることをおすすめします。

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