猫が普段より『激しく鳴く』ときは要注意!3つの考えられる要因と受診の必要性

猫が普段より『激しく鳴く』ときは要注意!3つの考えられる要因と受診の必要性

愛猫がいつもよりも激しく鳴いている時は、何らかの異変を伝えようとしている可能性も考えられます。今回は、猫がどんな時に激しく鳴くのかについて解説してまいります。なかには病院に行った方が良いケースもあるので要チェックです!

SupervisorImage

記事の監修

東京農工大学農学部獣医学科卒業。その後、動物病院にて勤務。動物に囲まれて暮らしたい、という想いから獣医師になり、その想い通りに現在まで、5頭の犬、7匹の猫、10匹のフェレットの他、ハムスター、カメ、デグー、水生動物たちと暮らしてきました。動物を正しく飼って、動物も人もハッピーになるための力になりたいと思っています。そのために、病気になる前や問題が起こる前に出来ることとして、犬の遺伝学、行動学、シェルターメディスンに特に興味を持って勉強しています。

猫が激しく鳴くのはどんな時?

口を大きく開ける猫

猫は人間の言葉を喋ることはできなくても、鳴くことで飼い主さんに今の気持ちや要求、異変などを伝えることはできます。

なかでも、猫がいつもより激しく鳴く時は注意が必要です。何か早急に対応すべき事がある時に激しく鳴くことが多いので、必要に応じて対処してあげる必要があります。

そこで今回は、猫はどんな時に激しく鳴くのかについて解説します。猫を飼う上でぜひ知っておきたい知識ともいえるので、参考にしていただけたら幸いです。

1.何か不満に思っていること、要求がある

不機嫌そうな顔の猫

お腹が空いているのにごはんの用意がされていない、トイレが汚れていて使いたくない、他の部屋に移動したいのにドアが閉まっている…など、現段階の環境に何らかの不満があったり要求があるがゆえに激しく鳴くことがあります。

「小さな要求」であれば鳴かなかったりいつもと同じ程度でしか鳴かず、強い不満や要求がある時は激しく鳴くことがあります。

しかし、猫が意思表示の手段として声を使うかどうかは猫によって様々なので、強い不満や要求があっても鳴かない猫もいます。

2.体調不良の可能性もあるので要注意

診察中の子猫

具合が悪くて激しく鳴いている可能性もあります。体調不良や痛みがあることが疑われる場合は、できるだけ早く対応してあげましょう。

いつもよりも明らかに元気がない、嘔吐や下痢や出血など体の異変がある、食事や排泄の様子がいつもと違う…といった状況で激しく鳴いているのであれば、不快感や痛みを感じている可能性が高まるでしょう。すみやかに動物病院へ連れていくのが好ましいです。

身体的な不調はなくても、不安を感じた時に大きな声で鳴く猫もいます。「激しく鳴いているけど一見元気に見える」「体調不良なのか判別がつかない」という場合は、かかりつけの動物病院に一旦連絡をして判断を仰ぐのも良いでしょう。

ただし、基本的に猫は体調が悪いことを隠したがる動物であり、かなり具合が悪くても鳴いて訴えることはない猫も多くいます。

3.発情期だから鳴いている

鳴く猫

発情期を迎えた猫は、異性へのアピールをするために夜中に激しく鳴くことがあります。基本的に、雌猫が雄猫へのアピールのために鳴きます。

避妊手術をしていない雌猫が春先から早秋にかけて、夕方から夜に、外に向かって、また家の中を歩き回りながら激しく鳴く時は発情のサインだと考えられるでしょう。

発情期特有の鳴き声は「わおーん」「おぉーん」といったような鳴き声です。

まとめ

激しく鳴く猫

猫がいつもより激しく鳴く時は、飼い主さんに何かを伝えようとしている可能性があります。

愛猫が激しく鳴いている場合はなぜ激しく鳴いているのか原因を突き止めて、然るべき対応をとるようにしましょう。

スポンサーリンク