猫に「砂糖」は要注意!!あの病気のリスクも
猫にとってお砂糖は要注意な食品です。ここでは2つの理由とリスクについて紹介いたします。
1.肥満になる
人間も糖分を過剰に摂取すると肥満になってしまいますよね。これは猫も同様なうえに、そもそも肉食動物である猫は糖分を犬ほど必要としていません。
実際に、猫の味覚は「酸味」「塩味」「苦味」の3種類のみが認識できるようになっています。これは、誤って腐敗した肉を食べないようにするためです。
進化の過程でも糖類に馴染みがなく、「甘味」を感じることがほぼないのです。よって、敢えて糖分を摂取するメリットがありません。
2.糖尿病になる
猫も人間のように、糖尿病を発症することがあります。糖尿病は身体に必要な糖分を利用できなくなる病気で、様々な弊害が起こります。治療が遅れると昏睡状態に陥り命にかかわります。
人間と同様に自己注射によるインスリン投与という治療法があります。猫の場合は飼い主さんが注射をしなければならないので飼い主さんが練習する必要がありますし、食事の摂取量が少ない場合は低血糖を起こしてしまうことがあります。
しかし、人間のように運動や食事療法、血糖値を下げる内服薬では猫の糖尿病をコントロールすることは困難です。やはり、インスリンを注射で投与する必要があります。
ちなみに糖尿病に関しては、糖分さえ取らなければ回避できるものではありません。通常のキャットフードを食べ過ぎても発症することがあります。特に、食いしん坊さんの場合は注意が必要です。
応急処置として使う場合も!
猫の日常生活において糖分は不要でした。しかしながら、応急処置として使う場合もあるので紹介いたします。
経口補水液として与える
暑さや極端な乾燥による脱水、嘔吐や下痢が続いた後の脱水に効果的な飲み物が経口補水液です。
猫が飲める経口補水液には少量の砂糖と塩が加わります。作り方は以下の通りです。
- 鰹節や鳥の茹で汁を1リットル用意する
- そこに40gの砂糖を加える
- 塩を約2g加える
あくまでも応急処置という位置づけ
経口補水液を用いた対処法は、あくまでも応急処置という位置づけに留めておいてください。例えば緊急時に頼れる夜間救急がない、動物病院自体がどこも遠方にあるなどの状況です。
脱水においても、体調不良においても動物病院が近くにあれば診察を受けることが先決です。また持病の悪化の恐れもあるので、このような処置をしても良いか、病院に確認するようにしてください。
まとめ
猫が日常的にお砂糖を食べるようになってしまうと、肥満や糖尿病になるリスクがあります。意図的には与えず、そして興味を持って食べてしまわないように気をつけましょう。
経口補水液を用いた応急処置として砂糖を使用することは可能ですが、すぐに動物病院に行ける環境や状況が整っている場合は、直接診察を受けるようにしてください。
最後に余談ですが、猫の中には生クリームに興味を持つ子がいます。その理由は甘党だからではなく、脂肪分に惹かれているからです。脂肪もまた肥満を招くの要素なので気をつけましょう。