どんな症状が出たら病院に連れて行くべき?
猫も生き物ですから、さまざまな原因によって病気や怪我をすることはあります。
放置していても自然治癒する体調不良や怪我も多々ありますが、なかには病院に連れて行かないと治せない病気や怪我もあるため、飼い主さんは日頃から愛猫の状態をしっかりと観察し、異変に出来るだけ早く気付けるようにしておく必要があります。
そこで、今回は具体的にどのような症状が出たら病院に連れていくべきなのか、症状別に紹介してまいりますので参考にして頂けたら嬉しいです。
1.嘔吐や下痢などの症状が続く時
猫は毛玉などを吐くことも多い生き物で、嘔吐する事自体はさほど珍しくはありません。
ただし1日のうちに何回も嘔吐していたり、胃の中が空っぽにも関わらず嘔吐し続けているようであればすぐに受診しましょう。
下痢に関しても同じです。何度もトイレを行き来して下痢の症状が続くようであれば治療が必要なほどお腹を壊している可能性や放っておいては治らない病気がある可能性が考えられるので、病院で診てもらいましょう。
また、嘔吐や下痢をしていてもしていなくても、体調が悪いとご飯を食べなくなることがよくあります。目安として丸一日以上、猫が何も食べていない、または僅かしか食べていない場合にも病院を受診しましょう。
2.出血が見られる時
身体から出血している時はもちろん、吐瀉物や排泄物の中に出血が見られる場合も受診が必要といえます。
身体の表面に傷があって、どこから出血しているかが見える場合には、ご家庭で対処できるかどうか判断できる場合もあると思います。
ただし、傷そのものは大したことがなくても、猫が舐めて悪くさせてしまう可能性や化膿する可能性があることも頭に入れておきましょう。
吐瀉物や排泄物の中に血が混ざる場合、体内のどこが傷ついているかによって血の色は変わります。何か変なものが混ざっている、と思ったら、吐瀉物や排泄物を持っていくか写真に撮ったりして、かかりつけの動物病院へ行きましょう。
3.明らかにぐったりしている時
いつもは元気なのに明らかにぐったりとしていて元気がない時はもちろん要注意です。
いつものように動き回る体力や気力が全くないという事なので、何かすぐに治療を要する状態である可能性が高いと考えられます。
なので、できるだけ早く動物病院で診てもらうのが賢明でしょう。
4.発作や呼吸困難などの急な異変がある時
発作や呼吸困難など、明らかにおかしい異変、急な異変が猫の身に起きた時ももちろん受診が必要です。
特に呼吸が苦しそうな場合、早い処置と原因の特定をしないと命に関わる問題となります。なので、少しでも早く動物病院に連絡してから連れて行けるように動きましょう。
体がこわばって全身が震えるような発作や体がぴくぴく動くような発作などが起こった場合、おさまってしまうと何の異常も見られないことがよくあります。原因も様々ありますが、できれば発作の様子を動画に撮り、動物病院に連れていきましょう。
もし猫を病院に連れて行かないとどうなる?
もし明らかに体調不良があると分かる状態であるにも関わらず病院に連れていかなかった場合、原因にもよりますが、さらに悪化して病気が進行してしまったり、病気や怪我が治りにくくなる可能性があります。
放置し続けてしまうと最悪の場合、そのまま死に至ったり治療をしても効果が期待できなくなる可能性もあるため、何か異変が見受けられたら迷わず病院で診てもらうことをおすすめします。
「病院に連れて行くべき状態なのか見分けがつかない…」という時は、まずはかかりつけの動物病院に電話をして症状を伝え、獣医さんに判断を仰いでみるのも良いでしょう。
まとめ
猫を病院に連れていくべき症状のうち、代表的なものを4つご紹介いたしました。これ以外にも、おしっこが出ない、おしっこの色がおかしい、便が長期間出ないなど、猫を病院に連れて行くべき症状はたくさんあります。
飼い猫が体調を崩した時に必要な治療を受けるためには、まずは飼い主さんがその異変に気づくしかありません。
なので、飼い主さんはしっかりと責任を持って、日頃から愛猫の状態を観察し、愛猫の体調がすぐれない時はすぐに動物病院に連れて行くようにしておきましょう。