1.動かなくなる
猫の死期が近付くとき、体調も悪くなりがち。体力も低下するため運動量が目に見えて減少します。遊びに誘ってみても反応することはかなり少ないです。
弱った猫は1日のほとんどを眠って過ごします。お気に入りの場所や部屋の隅などからほぼ丸1日動かなくなることもあります。
体力が低下した猫は身体を動かすことがしんどい状態にあります。そのため飼い主さんの方で猫の負担を軽減させる工夫を施してあげることが大切となります。
たとえば、段差の近くにスロープのような物を用意してあげる、猫が食事中に首を下げないで済むよう高さがある食器に変更してあげる、体を冷やさないよう室温や寝床に気を遣うなどが工夫として挙げられます。猫が最期まで穏やかに過ごすために、暮らしやすいよう気を配ってあげましょう。
2.食欲が低下する
死期が近付き運動量が減少した猫は、その分食欲も低下します。いままでご飯を残さず食べていた子が、ご飯を残すようになっていくのは胸が痛みます。ただし、猫の食欲低下は工夫次第である程度改善できる場合もあります。
ほんのり人肌程度に温めて香りを引き出す、ふやかして食べやすい柔らかさに調整する、トッピングで風味を付けるなど、ひと手間加えるだけでも猫が食べやすくなります。
3.飼い主さんのそばにいることが増える
別れが近付いてきた猫の中には、飼い主さんのそばで過ごす時間が増える子もいます。いくつか理由は考えられますが、特に可能性が高いのが飼い主さんのそばが安全だと信頼しているから。
体調不良で弱っている猫は自分の身を守るために安全な場所で過ごすようになります。長年の経験から飼い主さんのそばが最も安全だと猫が判断しているのです。もしかすると最期に少しでも飼い主さんのそばで過ごしたいと思っているのかもしれません。
4.鳴くことが増える
最期の日が近付いてきた猫の中には、鳴き声を発することが増える子もいます。自分の体調不良を飼い主さんに訴えているのか、もしくは別れを前に何かを伝えたいのか。
いずれにせよ本来鳴くことが少ない猫が、頻繁に鳴き声を発するようになったら何かしらのサインです。鳴くことも含め、明らかに行動に変化が出た際は動物病院に相談してみましょう。
まとめ
猫の死期について察知したくない、認めたくないという飼い主さんは多いはず。しかし、猫との別れが近いことを認めないと今まで一緒に生きてくれたことに対するお礼を告げることができず、余生を悔いなく過ごすことも叶いません。
猫の最期と向き合うことも飼い主さんの務めです。全ての猫に同じ行動が見られるわけではありませんが、この記事をキッカケに猫と過ごす残りの日々をより大切にお過ごしください。