『長生き』する猫種4選!特徴と理由をそれぞれ解説

『長生き』する猫種4選!特徴と理由をそれぞれ解説

猫の寿命は約15年といわれていますが、猫種ごとに長生きしやすかったり平均よりも短命だったりする傾向があるようです。長生きしやすい猫種や、猫種によって寿命に差が出る理由を解説します。長生きする傾向がある猫種を飼いたいと考えている方は、参考にしていただければ幸いです。

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記事の監修

山口大学農学部獣医学科卒業。山口県内の複数の動物病院勤務を経て、ふくふく動物病院開業。得意分野は皮膚病です。飼い主さまとペットの笑顔につながる診療を心がけています。

猫の寿命は猫種ごとに違うの?

見つめ合う猫とおばあさん

愛猫に長生きしてほしいというのは、全ての飼い主さんに共通する願いですよね。健康に気を配りながらお世話をするのはもちろんですが、できることなら猫を飼う時に長生きしやすい子を選びたいという方もいるのではないでしょうか。個体差もあるので一概にはいえませんが、猫の寿命は猫種によって多少の差があるようです。

猫の種類は純血種と混血種に分けられますが、一般的には混血種のほうが長生きしやすいとされています。同じ品種の猫だけをかけ合わせて生まれる純血種は遺伝疾患が受け継がれやすく、様々な品種の猫をかけ合わせて生まれた混血種は遺伝疾患が受け継がれにくいので、丈夫になりやすいというのがその理由です。

長生きしやすい猫種をご紹介するので、長生きしてくれる可能性が高い猫を家族に迎えたいという方や、どのような猫の寿命が長いのかが気になる方はぜひチェックしてくださいね!

長生きしやすい猫種

寝そべる三毛猫

1.日本猫

日本猫は、古くから日本で暮らしている猫の血を受け継いだ混血種です。現代の日本猫にはもともと日本にいた猫だけでなく、海外からやってきた猫種の血も混じっているので、多種多様な品種の遺伝子を受け継ぎ丈夫な体になっていると考えられます。

また白猫・黒猫・三毛猫・茶トラ・キジトラなど毛色の種類も豊富で、外見も性格も個性的なのが日本猫の大きな魅力でしょう。

2.ミックス

ロシアンブルー×ペルシャや、アメリカンショートヘア×アビシニアンのように異なる品種の猫を親に持つ混血種をミックスといいます。純血種と違って特定の品種の血が濃くないので、遺伝疾患になりにくく長生きしやすい傾向があります。

母猫と父猫の外見や性格の特徴がそれぞれどのように現れるのかは、成長するまでわかりません。成長後の姿が想像しにくいのがデメリットになる一方で、想像できないからこそ楽しみという一面がある猫種です。

3.ラグドール

ふわふわした白い被毛が可愛らしいラグドールは、比較的丈夫な猫種ですが、肥大型心筋症が遺伝性疾患として有名です。長毛種のため、自分の毛を飲み込んで毛玉がお中に溜まってしまう「毛球症」になりやすいという点で注意が必要です。

抱っこされるのが好きで人懐こい性格なので、たくさんスキンシップをとって可愛がりたいという方に向いている猫種でしょう。

4.アメリカンショートヘア

イギリスからやって来たブリティッシュショートヘアが、アメリカで様々な品種の猫とかけ合わされて誕生したのがアメリカンショートヘアです。肥大型心筋症や多発性嚢胞腎が遺伝性疾患として有名です。

明るく活発な性格のアメリカンショートヘアは、遊ぶのが大好きな子が多いです。たくさん運動できるように広い部屋で生活させたり、キャットタワーを設置したりすると喜ばれるでしょう。

まとめ

アメリカンショートヘア

猫の寿命は猫種ごとに多少の差があるといわれているので、愛猫と一日でも長く一緒にいたい方は長生きする傾向がある猫種を家族に迎えるのがよいかもしれませんね。とはいえ同じ猫種でも寿命には個体差がありますし、長生きできるかどうかは飼育環境や毎日の食事の影響が大きいです。

かかりやすい病気が多く体が丈夫とはいえない猫種でも、飼い主さんが健康に気を遣って大切に育てていれば長生きできる可能性は十分にあります。

栄養バランスの優れた食事を与える、ストレスのない生活を心がける、猫種ごとのかかりやすい病気を調べて対策するなど、猫種に関係なく愛猫のためにできることをしてあげてくださいね!

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