『メス猫』の特徴3選!飼い方の注意点やオス猫との違いとは

『メス猫』の特徴3選!飼い方の注意点やオス猫との違いとは

メス猫を家族に迎えた後で「性別で違いはあるの?」と、思う人もいます。そこで今回は、メス猫と生活を始めるうえで気になる特徴を3つご紹介します。オス猫との違いもあわせて解説しますので、多頭飼いする際の参考になさってくださいね。

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記事の監修

日本獣医生命科学大学卒業。北海道の大学病院で獣医師として勤務。一般診療をメインに行いながら、大学にて麻酔の研究も並行して行う。「動物と飼い主さんに寄り添った治療」を目標に掲げ、日々診療に励んでいます。

1.発情期は大声で鳴く

大声で鳴く雌猫

春から夏にむけて、猫が発情する季節になると、発情期を迎えた猫の「アオーン」と鳴く声が聞こえるものです。

太くて大きな声なので、オス猫が鳴いていると思う人も多いようですが、実は逆。オス猫がメス猫を探して鳴くのではなく、メス猫が自分の存在をアピールするために声をあげるのです。

そのほか、お尻を高い位置にあげる姿勢や、床に背中をこすりつけるようにクネクネ動くのも発情期のメス猫にみられる行動です。

一方、発情したオス猫は、尿のニオイが強くなったり、いつもより攻撃的になったりします。一番困るのがおしっこを壁や柱にスプレーのようにかけるマーキング。一度スプレー行為を覚えてしまったオス猫は、去勢をしてもやめさせることができないケースがあるのです。

メス猫でもオス猫でも、子どもを産ませる予定がない場合は、初めての発情期を迎える前にメリットデメリットを踏まえ、手術を検討しましょう。

2.メス特有の病気のリスクがある

診察される猫

メス猫とオス猫は、同じ猫でも体のつくりが異なるため、かかりやすい病気もそれぞれです。メス猫は「乳腺腫瘍」という病気のリスクがあり、猫の乳腺腫瘍は78%が悪性。転移もあることから厄介とされています。初めての発情前に避妊手術を行うことでほぼ防ぐことができます。

またメス猫には子宮があるので、「子宮蓄膿症」「子宮筋腫」「子宮水腫」「子宮内膜炎」など子宮に関する病気にかかることがあります。しかし避妊手術を行っていればほとんど発症することがありません。

なお、オス猫がよくかかる病気は「尿石症」や「尿道閉塞」。オス猫はメス猫よりも尿道が細いため、泌尿器系の病気にかかりやすいのですが、去勢手術によって発症率が下がることはありません。

3.ツンデレな性格が多い

キャットタワーから見下ろす猫

メス猫は子どもを生み育てる資質があるので、オス猫よりも警戒心が強い傾向です。オス猫と違って、戦う機会が少ないことを本能で知るためか、ゆっくりで大人しい性格の猫が多いですね。しかし、ぼんやりしているわけではなくしっかり者。自立していて安全確認もおこたりません。

やんちゃで甘えん坊のオス猫と比べると、クールで自分本位な印象のメス猫。しかし、わがままというよりは、いわゆる猫らしい性格なのでしょう。

個体差がありますが、性別に由来する性格については、避妊手術をすると少し変化があります。メス猫はおおらかになり、オス猫は攻撃性が低くなります。

まとめ

花の冠をのせた猫

今回は、『メス猫』の特徴を3つ解説いたしました。

オス猫との違いについては、すでに一般的に知られているものだけでなく、意外なものもありましたね。

この3つの特徴から考察すると、もしお迎えした猫の繁殖予定が無いのであれば、避妊手術を適正な時期に行うことは、猫にとっても、飼い主さんにとっても重要なポイントとなりそうですね。

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