1.放し飼い
猫のNGな飼育方法として、まず挙げられるのは放し飼いです。最近では室内飼育されるご家庭が増えてきましたが、どうしても昔飼っていた頃の感覚や価値観で放し飼いされてしまう方もいます。
一見、放し飼いは猫の意思を尊重し自由に過ごさせてあげられる飼い方なように思えます。たしかに自由ではありますが、その反面デメリットも存在します。まず、猫が室外に動き回ることで他の野良猫や動物、カラスなどから襲われる危険があります。
特に野良猫に噛まれたり引っ掻かれたりすることで感染症がうつる恐れがあります。その他にもノミ・マダニが寄生する、交通事故に巻き込まれるといった危険も考えられます。
一般社団法人ペットフード協会が毎年行う「全国犬猫飼育実態調査」では、外に出ることがある猫の平均寿命は室内飼育猫と比較して、2~3年も短いことが示されています。猫を長生きさせたいのであれば、外に出さない方が賢明といえます。
2.タバコを吸う
タバコは人間同様、猫にとっても有毒性がある物質のひとつです。タバコから発生する副流煙は猫の健康にも悪影響を及ぼします。特に悪性リンパ腫の発症リスクが高まります。
このとき注意したいのが、仮に猫がいない場所で吸ったとしても危険性が残る点です。タバコを吸っていたときに着ていた衣服やカバン、飼い主さんの体などに有害物質が付着し、間接的に猫の体内に吸収される可能性もゼロではありません。
猫はこまめに自分の体を毛繕いするため、このときにタバコの有害物質も取り込んでしまうと考えられます。タバコは百害あって一利なし。愛猫のためにもこれを機に禁煙されることを推奨します。
3.健康診断しない
猫は人間の何倍もの速さで歳を重ねていきます。1歳になった時点で人間の17歳、5年で36歳、10年経ったら56歳に該当します。このとき加齢に伴い猫の病気が発生しやすくなる点には注意したいところ。
シニア期に突入したら、慢性腎臓病や歯周病、泌尿器疾患などを患う可能性も高くなっていきます。猫の病気は早期発見できるかによって治療の負担や延命レベルが大きく異なります。
若い猫なら少なくとも1年に1回、年齢を重ねてきたら1年に2回は健康診断に連れていってあげましょう。
まとめ
猫が長生きするためには様々な要素が複雑に絡み合います。その中でも特に重要なのが飼い主さんの猫に対する知識です。正しい猫の知識を身に付け、猫に配慮した飼育方法を実践することにより愛猫を長生きさせられる可能性が高まります。
今回紹介した飼い方を避け、猫が長生きするために少しずつ知識を付けていってみてください。