クールな猫ってどんな猫?
猫は「ツンデレ」と言われることが多いですが、「クールな猫」とはどのような特徴を持った猫なのでしょうか。
距離感を大切にしている
人に対して積極的に甘えるのではなく、程よい距離感を大切にしています。だから、グイグイ来られるのは苦手。
「〇〇ちゃ〜ん、遊ぼう」と迫るようなタイプの人は嫌われてしまうかもしれません。
警戒心が強く慎重派
猫は本来、単独で生活する動物です。本能的に警戒心が強く慎重派な猫は、やはりクールな印象が強くなるでしょう。
過去に嫌な体験をした猫も…
過去に嫌な体験をした猫は、たとえ相手が優しい人でも打ち解けるまでに時間がかかります。
まだまだ警戒モードという時期は、呼んでも無視をしたり威嚇してくることもあるでしょう。優しく声をかけたり、基本的なお世話をしながら少しずつ距離を縮めていくと良いでしょう。
強引なスキンシップやアイコンタクトは控えてください。目を凝視すると喧嘩を売っていると誤解されてしまいます。
人に無関心というわけではない
密な関わりは求めてこないかもしれませんが、人に無関心というわけではありません。
よく観察してみると人の動きを目で追っていたり、気が向くと擦り寄って来たりします。クールな猫だからと、こちら側が無視をするのはNGです。
クールな猫と楽しく遊ぶコツ
クールな猫の特徴からも見えてくるように、態度や行動にややトゲがあったとしても、飼い主さんが嫌いなわけではありません。
ここからは、いわゆる「ツン」が多めな猫と楽しく遊ぶコツと注意すべきポイントを5つ紹介いたします。
1.物理的な距離が取れるおもちゃを選ぶ
釣竿系のおもちゃや、レーザーポインターは物理的な距離が取れるおもちゃになります。最初は至近距離で遊ぶよりも、離れた場所から操作できるもののほうが警戒されずに済むでしょう。
レーザーは目に直接当たらないように気をつけてください。
2.音で興味を引く
猫には狩猟本能があり、遊びも狩りの練習という位置付けになります。聴覚が優れているので、小動物を連想させるような音で興味を引くことも効果的でしょう。
例えば、紙袋の下に猫じゃらしを入れてカサカサと音を立てたり、おもちゃの先端を出し入れして飛びつくように仕向けてみてください。そうすることで、距離を詰めることに慣れてもらうことができます。ここで重要なのは、あくまでも物理的な距離を縮めることが目的ということです。
無理に撫でたり、抱っこしようとするとますます警戒されてしまうので気をつけてください。
3.遊ぶなら断然夕方以降!
これは全ての猫に共通していえることなのですが、遊ぶタイミングは「夕方以降の時間帯」がおすすめです。なぜならばそれは、猫は薄暗い時間に狩りをする動物だからです。正確には、朝方と夕方がハンティングタイムになりますが、家猫の場合は夜型と捉えて大丈夫です。
やる気スイッチがONになっている時こそ、自然と仲良くなるチャンス。愛猫が好きなおもちゃで誘ってみてください。
4.ひとり遊びを褒める
クールな性格の子は、ひとり遊びに夢中になることも多いでしょう。だから一緒に遊ぶだけではなく、上手に遊べていることを褒めてあげることも大切なのです。
「上手だね」「可愛いね♡」「カッコイイじゃん!」と積極的に声をかけてみてください。直接触れ合うのは苦手でも、間接的に関わりを持つことで「この人は大丈夫そう(嫌なことをしなさそう)」と感じてくれるはずです。
5.愛猫からのアプローチを受け入れる
普段は素っ気ない態度を取っていても、甘えたい時はあります。愛猫のほうからすり寄ってきた時がその合図です。スリスリの動きに合わせて撫でてあげましょう。
また、遊びたいおもちゃをその場に持って来ることがあるかもしれません。これは「遊んで」のサインになります。ほんの数分で満足するので、付き合ってあげると喜んでくれるでしょう。
ただし、くれぐれも構いすぎには要注意です。何事もなかったかのように立ち去ろうとしたら、「また遊ぼうね」という気持ちで解放してあげてください。
まとめ
クールな猫とは、適度な距離感を好む・警戒心が強く慎重派・過去に嫌な体験をしたなどの特徴を持つ猫でした。
一緒に過ごす中で少しずつ印象が変化することもありますし、そのままという場合もあります。どこか距離があるという様子が変わらずとも、飼い主さんは惜しみない愛情を注いであげてくださいね。
どこか取っ付きにくい印象を与えがちですが、楽しみのツボを捉えた遊び方や見つけ、その子が受け入れやすい接し方を探してみてください。
物理的な距離をキープする・構いすぎない・愛猫のペースを尊重することが最大のポイントです。猫の習性なども活かしながら心の距離を縮めていきましょう。