猫の肉球ケア
猫の肉球には、滑り止めや音を立てずに歩くためのクッションなど、大事な役割があります。
そんな猫の肉球も、汚れたり怪我をしたり、乾燥でひび割れをしたりすることがあります。
猫の肉球は、怪我をすると治りにくい場所でもあるので、チェックも兼ねて必要なお手入れをしてあげましょう。
4つのお手入れと必要なタイミング
では、猫の肉球のお手入れやお手入れが必要なタイミングとは、一体どのようなものなのでしょうか。
1.汚れを取る
猫の肉球のお手入れで最も多いものは、汚れを取り除くことでしょう。
猫の肉球、特に肉球と肉球の間には猫砂やゴミなどがついている場合があります。トイレの後や定期的にタイミングを決めてチェックをし、汚れがあればペット用のウェットティッシュなどで拭き取ってあげましょう。
同時に、肉球に傷がないか、いつもより熱くないか冷たくないか、色に変わりはないかなどもチェックします。例えば、肉球がいつもより熱い時は発熱、肉球のピンク色の部分が白っぽい時は貧血が疑われます。
2.保湿
プニプニとした感触が特徴の猫の肉球ですが、乾燥によりガサガサになることがあります。猫がよく歩く地面の材質によってもガサガサしやすくなることがあります。ひどくなると肉球がひび割れてしまうこともあるのです。肉球は歩いたりジャンプしたりして体重がかかる場所であるために傷が治りにくい部分ですので、予防や早めの対策が大切です。
肉球がガサガサしていたら、まずは猫の肉球用のクリームなどでお手入れをして、肉球の乾燥を防ぎましょう。特に冬は乾燥しやすい季節です。
猫はきれい好きですし、肉球にクリームなどを塗られると違和感から舐め取ってしまう可能性が高いです。肉球用クリームは、猫が舐めても安心な成分の物を選びましょう。
治療が必要な皮膚炎が原因で肉球がガサガサすることもあります。肉球がガサガサしてしまうような地面を歩いていることもなく、保湿をしてもガサガサしている場合は、動物病院で診てもらいましょう。
3.マッサージ
猫が嫌がらなければ、足先を軽くにぎるマッサージで猫の足先の血行をよくしてあげるのも良いでしょう。
また、猫の肉球にはツボがあります。後ろ足の大きな肉球(足底球)の足首側には「元気が湧くツボ」、前足の手先から離れた肉球(手根球)の足首側には「心を落ち着かせるツボ」があります。
愛猫の健康増進に、愛猫がリラックスしている時にマッサージやツボ押しをしてみてはいかがでしょうか。
4.肉球まわりの毛をカットする
猫の指の間の毛が伸びて肉球にかかると、肉球が滑り止めの役割を果たせず、フローリングで滑って関節に負担をかける場合があります。特に長毛の猫、関節に病気がある猫、太っている猫は注意が必要です。
猫がフローリングで滑っている場合は、手足の裏をチェックして、肉球にかかっている毛があれば、先の丸いハサミやペット用バリカンでカットしてあげましょう。飼い主さん自身で行うのが難しい場合は無理せずに、サロンや動物病院にお願いしましょう。
まとめ
猫の肉球には、クリームで乾燥を防いだり、フローリングで滑らないように肉球にかかる毛をカットするなどのケアが必要なことがあります。
爪切りのタイミングなどで定期的にチェックをしたり、乾燥する季節はチェックの機会を増やしたりして、猫に必要な肉球のケアをしてあげましょう。