猫の意識障害を起こす可能性のある病気とは
皆さまの愛猫は「意識障害」を起こしたことはあるでしょうか。
意識障害には様々な程度のものがあり、声をかけたり触ったりすれば起きるけど放っておくと眠ってしまうような状態から、強い刺激を与えても体の一部しか反応しないまたは全く反応しない状態まであります。どんな意識障害であっても猫が起こすと、飼い主さんはびっくりすると思いますが、実は意識障害は色々な病気で起きることがあるのです。
そこで今回は、猫の意識障害を起こす可能性のある病気について紹介してまいります。
1.脳の病気
てんかんや髄膜炎、水頭症というような脳の病気は意識障害を起こすことがよくあります。
脳は意識を司っている器官でもあるので、その脳に異常があると、部位や程度によって体の麻痺の他に意識があやふやになったり、発作を起こしたり、最悪の場合昏睡状態になることもあります。
2.心臓の病気
猫で多い心臓病と言えば心筋症ですが、他にも先天性疾患や腫瘍などもあり、どの病気であってもの心臓のポンプ機能が大きく低下すると意識障害を起こすことがあります。
人間の場合も心筋梗塞などを起こして意識が朦朧となったり、突然倒れたりすることがありますよね。猫の場合もそれと同じで、心臓に異常が発生すると意識障害を起こすことがあるのです。
3.中毒
食べ物による中毒や有毒な植物による中毒など、中毒によって意識障害を起こすケースは多々あります。物質によって猫のどの臓器にダメージを与えるかは様々なので、中毒によって意識障害が起こる理由も様々ですが、摂取量によっては意識障害だけではなく亡くなってしまう場合もあります。中毒が疑われる時は早急な対応が必要といえるでしょう。
また、猫の口に入ったら危険なものは日頃から厳重に保管するや家の中に置かない等の対策をとっておきましょう。
それ以外にも意識障害を起こすかもしれない病気はたくさん!
脳の病気、心臓の病気、中毒などは意識障害を起こすかもしれないというイメージを持っている方はたくさんいると思います。
しかし、猫の意識障害を起こす病気はそれだけではありません。
感染症や呼吸器系の病気、泌尿器系の病気、消化器の病気、また外傷などでも意識障害を起こす可能性があるのです。原因にかかわらず、体内で必要なものが足りなくなったり有毒なものがたまったりすると意識障害を起こします。
いずれも軽度であれば回復する可能性も高いでしょうが、重度になってくると意識障害や原因となっている病気そのものが治る可能性が低いこともあります。
まとめ
猫の意識障害はありとあらゆる病気で起こる可能性があります。しかも、意識障害が起きるということは、原因となっている病気がかなり深刻な状態であることが多いです。
のんびり対応していると命に関わる可能性も大いにあるため、もし愛猫が意識障害を起こしているかもと思った時は、大至急かかりつけの動物病院へ連絡し、診察してもらうようにしましょう。
また意識障害がなくても、少しでも様子がおかしいと思った段階で病院に連れて行けば、軽いうちに治せる可能性が高くなる病気もあります。
普段から愛猫の様子を丁寧に細かく観察し、いざという時に早めの対応をスムーズにとれるように準備しておくことが大切です。