1.食べ物の与えすぎ
個体差はありますが、猫は本来一回の食事量が多い動物ではありませんし、満腹を感じればそれ以上には食べない動物です。ですが、おやつなど嗜好性の高い食べ物は、お腹が空いていなくてもおねだりしてまで食べたがることがあります。
愛猫の愛らしさに負け、好きなだけ食べさせていると…どうでしょう?ドライフードがいつもお皿に入っていて好きなだけ食べさせている場合も同様です。もともと食いしん坊な猫はあまり満腹を感じずに必要以上に食べてしまったり、退屈な猫はお腹が空いていなくても他にやることもないためにフードを食べることもあります。
このような状況は「肥満」を引き起こす原因となり得ます。ぽっちゃりは可愛いと認識される場合がありますが、決してよい状態ではないのです。なぜなら、病気にかかりやすくなるのですから。
肥満は万病の元です。愛猫へ与える食べ物は、おやつを含めて計量した適量のみを与え、しっかり体重管理を行っていきましょう。
2.トイレが不潔、もしくは快適でない
トイレには、こだわりを持つ猫が多いです。いつまでも排泄物がそのままあるような不潔な場合はもちろん、トイレの形や大きさ、猫砂の種類や量が気に入らない場合など、猫にとって快適ではないトイレは使うのを嫌がることがあります。
トイレが嫌だと思っていると排泄を我慢してしまったり、別の場所に粗相をしたりする原因になります。我慢が体によくないのは想像に難くありませんし、粗相は飼い主さんの負担が増えることにもなります。また、ストレスから愛猫が膀胱炎になることもあります。
トイレ環境を愛猫が気に入るように整えるのも、飼い主さんの重要な役目です。排泄の際に手足がトイレの外に出ている、排泄物を隠すことなく排泄が終わると急いでトイレから出てくる、トイレ以外の場所で排泄をするなどは、猫がそのトイレを気に入っていないサインであることがあります。
当てはまるものがある場合は、トイレの大きさや形、猫砂の種類や量、トイレの置き場所などを変えて、猫の排泄の様子を観察してみましょう。
ただし、排泄の変化や異常は泌尿器系の病気が原因となっていることも多いですので、気になることがあればまずは動物病院で診てもらいましょう。
3.人の食べ物を与えている
愛猫が喜ぶからといって人の食べ物を与えていると、不健康にしてしまう可能性があります。人向けの食べ物は塩分や油分などが多過ぎることがよくありますし、キャットフードをきちんと食べた上でさらに人の食べ物を食べているとカロリーオーバーにもなります。
また、猫が食べてはいけない食品が含まれていて中毒を起こすケースもあるため、猫用に用意したもの以外、人の食べ物を絶対に猫に食べさせてはいけません。
肉や魚、野菜などで猫に害のない食材を与える場合にも、ただゆでたり焼いたりしただけの、味付けをしていないものが好ましいです。
4.落ち着ける場所がない環境
猫は、静かな場所を好みます。落ち着いて休める環境がないと、ストレスを溜めてしまうでしょう。安心して休める場所が全くない環境では、猫がストレスをためてしまい不健康まっしぐらといっても過言ではありません。
愛猫が落ち着いてゆっくりできる場所を、確保してあげてください。どんな場所かだけではなく、狭さや暗さ、敷物などによる居心地なども猫が落ち着けるかどうかに影響します。猫がいる場所はあまりまぶしくならないように、照明器具の光の向きにも配慮してあげるとよいでしょう。
5.運動不足
室内飼いだとどうしても運動量が不足がちになりますが、これも不健康への入り口になります。猫が好む上下運動やおもちゃ遊びが十分にできるようにしてあげてください。
キャットタワーやキャットステップなどを設置したり、飼い主さんができれば毎日時間をとって遊んであげたりすると、運動不足が軽減されるでしょう。また、おやつなどをどこかへ隠し、それを見つけるゲームをしかけてもOKです。
愛猫の好奇心と狩猟本能を刺激し、運動となるだけではなく精神的な刺激ともなります。猫が毎日、できるだけ退屈しないようにしてあげてください。
まとめ
飼い主さんにとって愛猫の健康は、興味関心のある事柄でしょう。常日頃から気を配り、不健康にならないよう注意したいところです。
愛猫の健康に良くないと分かっていても、ついやってしまうこともあるでしょう。今回ご紹介したNG行動を行ってしまうことはないか改めて見直し、愛猫が毎日を元気よく過ごせるように、してあげてください。