1.押しつぶさない
猫と添い寝をするとき、注意したいのが寝返りで猫を押しつぶさないことです。気持ちよく寝ていたのに急に飼い主さんの寝返りで押しつぶされると、猫もギャアと起きてしまいます。特に体が小さい子猫の場合は、受けるダメージも大きくなりやすく痛い思いをしてしまうかもしれません。
嫌な体験は長期間強く記憶されるため、一度寝返りで押しつぶされてしまうと今後添い寝をしてくれなくなる可能性も考えられます。
健康な猫ならば、飼い主さんが動いたり寝返りをした時でも自分で移動できるので問題となることはまずないでしょう。しかし、まだ機敏に動けない子猫や体調の悪い猫、老猫などでは飼い主さんの寝返りで押しつぶされたりする可能性が高まります。
猫と仲良く添い寝を続けるためにも、猫の状態によっては寝ている猫とはある程度のスペースを確保しましょう。場合によっては、猫が添い寝を望んだとしても別々に寝た方が良いこともあるでしょう。また、飼い主さんの寝相が悪い場合は枕やマットレスなどの寝具を見直す、睡眠環境を整えるなどの工夫も併せて取り組まれることをオススメします。
2.むやみに撫でない
眠っている猫が可愛くて愛おしいから、やさしく撫でてあげたいと思うのは飼い主として当然の感情です。しかし、眠っている猫からすると、突然体を触られ眠りを妨げられてしまうことになるので内心穏やかではないかもしれません。
あまりにもしつこいと、猫も添い寝がストレスになってしまい、より快適に眠れる別の場所で過ごすようになってしまうこともあります。
猫の性格や飼い主さんとの関係性にもよりますが、眠っている猫を愛でる際は、見るだけにとどめて触らない方が良いこともあります。猫が自分からそばに寄ってきて、眠っているわけでもなく手を近づけても嫌がらない場合はもちろん撫でてあげて問題ないでしょう。
添い寝中に猫を撫でるときは、猫がまだ起きているか、手を近づけても嫌がる素振りを見せないかを確認してからゆっくり優しく撫でてあげましょう。
3.無理強いしない
猫に添い寝を無理強いするのも好ましくありません。飼い主さんが猫と一緒に寝たいからと寝室に連れてきても、猫が気に入らなければすぐにその場を離れてしまいます。嫌がる猫を抱っこして無理に添い寝をしようとすると猫から嫌われることもあります。
猫が添い寝をしてくれるかどうかは、飼い主さんとの信頼関係や猫の好みなどによって左右されます。猫が飼い主さんのそばなら安心して眠れると思わなければ、一緒に添い寝をしてくれることはありません。また、いくら飼い主さんのことを信頼していても、別のお気に入りの寝床で寝たりひとりで寝ることが好きな猫もいます。猫の個性や意思を尊重し、猫に添い寝を無理強いしないことをおすすめします。
まとめ
猫が飼い主さんの近くで添い寝をしてくれるのは、その場所が安全だと信じている、そこがとても気持ち良い、信頼している飼い主さんのそばで安心できる、などと思ってくれているサインでもあります。しかし、お互いの安全のために気をつけるべきこともありますし、猫自身の好みもあります。飼い主さんと一緒に寝てくれる猫に対しても、猫の大切な信頼を裏切らないために、添い寝の際は睡眠のジャマをしないように心掛けてあげましょう。