1.大きくしっぽを振る
猫の感情は顔の表情からは分かりにくいものですが、実はしっぽを見るとよくわかります。猫がしっぽを地面にバタバタと叩き付けるように振る時は、何かを我慢してイライラしていることが考えられます。
猫を撫でたり、ブラッシングしている時などによく見られる行動で、もうこれ以上はやめてほしいと思っているサインなのです。猫のしっぽが大きく動き始めたら、手を止めてそっとしておいてあげましょう。そのまま続けているとストレスを与えてしまいます。
2.粗相をする
猫がトイレで用を足さずに他の場所で粗相をしてしまうのは、トイレを我慢していることが考えられます。トイレを我慢してしまうのは、トイレに問題があるからです。
猫は汚れたトイレを嫌います。猫の排泄物はすぐに取り除くようにしましょう。飼い主が留守がちな場合は、帰宅したらすぐにトイレをきれいにしてあげて下さいね。
排泄物の処理をして、新しい砂を継ぎ足していても、汚れは残ります。月に1回程度はトイレ本体を丸洗いしましょう。
また、トイレの大きさや猫砂の種類が猫に合っていない場合もトイレを使うのを嫌がります。トイレは小さすぎないか、カバーなどを嫌がっていないか、砂はかきやすいタイプのものかどうかなどもチェックしてあげて下さい。
3.隠れてしまう
大きな音がする、知らない人が来たなど、強いストレスを感じることがあった時、猫は薄暗く狭い場所に身を隠します。野生時代からの名残で、そのような場所が安心できるからです。
特に臆病な猫は、隠れてなかなか出てこないでしょう。無理に引っ張り出そうとせずに、しばらくそっとしておいて下さいね。ストレスになっているものが取り除かれて落ち着けば、出てくるはずです。
ただし、猫は痛みも我慢してしまう動物なので、体調が悪くても、隠れて出てこなくなることがあります。じっとしたままいつまでも隠れている、元気がない、食欲がないなど、様子がおかしいと感じたら、動物病院で診てもらいましょう。
4.攻撃的になる
我慢していることがあると、ついイライラしてしまうのは猫も同じ。猫が攻撃的になる時は、何か我慢していることがあるのかもしれません。
いつもは穏やかな性格の猫が、飼い主や同居猫に対して威嚇したり、噛みついたり。それだけ怒りっぽくなっている場合は、もう我慢の限界が近いのかもしれません。何を我慢しているのか、その原因を探って対処しましょう。
環境の変化はなかったか、運動できるスペースはあるか、同居猫とはうまくいっているか、などをチェックし、猫のストレスになりそうなことがあれば、改善してあげましょう。
まとめ
マイペースに過ごしているように見えても、猫は気が付かないところで何か我慢していることがあるかもしれません。我慢しているということは、なかなか分かりにくいものです。
我慢を続けていると、体調不良につながります。猫の毎日の様子をよく観察して、変わったところがないか、気にかけてあげて下さいね。