猫の飼い主もビックリ『想定外の行動』4選!伴う危険と対策とは

猫の飼い主もビックリ『想定外の行動』4選!伴う危険と対策とは

猫を飼っていると予想外な行動に驚くことが多いです。愉快に思える行動もありますが、猫にとって危険を伴うことも多々あります。今回は猫が行うかもしれない気をつけたい行動を紹介します。

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記事の監修

東京農工大学農学部獣医学科卒業。その後、動物病院にて勤務。動物に囲まれて暮らしたい、という想いから獣医師になり、その想い通りに現在まで、5頭の犬、7匹の猫、10匹のフェレットの他、ハムスター、カメ、デグー、水生動物たちと暮らしてきました。動物を正しく飼って、動物も人もハッピーになるための力になりたいと思っています。そのために、病気になる前や問題が起こる前に出来ることとして、犬の遺伝学、行動学、シェルターメディスンに特に興味を持って勉強しています。

1.高いところにジャンプ

高いところにいる猫

猫はその習性から自分の縄張りを一望できる高い場所を好みます。高い居場所を用意してあげることが猫のストレスを軽減させることにつながるともいわれていることから、キャットタワーなどの高い居場所は積極的に用意してあげることが大切です。

ただし猫は、猫のために用意した場所以外のあらゆる高い場所にも登ります。キッチンや換気扇の上、背が高い本棚、エアコンの上などでくつろぐ子も多いです。

火のついたガスコンロや使用直後の熱いIHヒーター、熱い鍋や包丁、料理などが置いてあるキッチンやテーブル、物が上にのっている棚など、猫がのってしまうと猫に危険が及ぶ可能性のある場所は、猫が出入りできないようにしたり登れないようにするのが最も安全でしょう。それができない場合には、猫が登っても危険を伴わないように片づけたり使い方を工夫する必要があります。

また、猫のジャンプ力には驚くべきものがありますが、猫といえどジャンプに失敗することはあります。ジャンプに失敗した時でも猫に危険が及ばないよう、キャットタワーや棚には転倒防止策を講じたり床を片付けたりしておきましょう。猫によっては、ぎりぎりジャンプで届かない場所に飛び乗ろうと何度も挑戦することがあります。ジャンプに何回も失敗したり転落する恐れがある場所には、猫が近づけないよう柵で仕切るなどの対策が必要となることもあるでしょう。

2.カーテン登り

カーテンに登る猫

高いところに登りたがり、好奇心旺盛な猫は、木登り感覚でカーテンをよじ登ることもあります。爪を器用に引っかけてせっせと登る姿は可愛らしいですが、カーテンがズタボロになり悲しい思いをする飼い主さんも少なくありません。

また、カーテンを登る行為には危険も伴います。爪が引っかかり動けなくなったり、降りられなくなったりしまうかもしれません。カーテンが破けて猫が床に落下する可能性も考えられます。猫が爪をひっかけにくい素材のカーテンにしたり、キャットタワーなどの高い居場所を他に用意してあげたりしましょう。

また、爪とぎ代わりにカーテンを登る場合には縦型の爪とぎを複数置いてあげたり、元気があり余ってカーテンにまで登ってしまう場合には飼い主さんと遊ぶ時間を増やしたりするなど、カーテンに登ってしまう理由に合わせた工夫も必要です。

カーテンのみならず網戸に登る猫もいます。この場合、ケガだけではなく脱走の危険も伴いますので、専用の柵を設置したり窓を開けないようにするなどの対策が必要です。

3.ゴミ箱漁り

ごみ箱を漁る猫

猫がゴミ箱を漁って、パウチやちゅーるの袋を掘り出してしまう経験をされた飼い主さんは多いのではないでしょうか。中には、ゴミ箱をひっくり返され辺り一面にごみが散乱してしまったという方もいると思います。

掘り出すだけならまだいいのですが、パウチの袋や使い捨てマスクの紐、生ごみなどを誤食してしまうと危険です。腸閉塞や中毒を引き起こす恐れがあります。猫が簡単にゴミ箱を漁れないよう、ごみ箱をフタつきのものにしたり、飼い主さんが目を離す時にはケージで過ごさせるようにペット用ケージを設置したりするなどの対策が必要です。

4.いろんな物をかじる

かじる猫

好奇心旺盛な猫はいろんな物をかじることがあります。特に子猫に多く見られる行動ですが、室内には不用意に噛むと思わぬ事故が発生するかもしれない物がたくさん存在します。たとえば、電源コードやビニール袋などは感電や誤食の恐れがあります。

布製品やビニールなど特定の物を吸ったり噛み続けたりする場合は、ウールサッキングという行動である可能性もあります。時折吸っているだけならいいのですが、噛んで布やビニールをちぎってしまったり病的なまでに長時間行ったりなどと深刻な場合は、獣医師などの専門家に相談しましょう。

まとめ

予想外な動きをする猫

完全室内飼育が普及し、猫の生活環境の安全性と平均寿命は年々向上していますが部屋の中には全く危険がない訳ではありません。猫が行う予想外の行動によって、予期せぬ事故が発生する恐れがあります。

今回の記事を参考に、猫が予想外な行動をとっても猫に危険が及ばないよう、生活環境を見直してみてください。

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