猫の性格が変わってしまう要因4つ
性格は遺伝的な要素と、環境的な要素が絡み合って形成されます。遺伝に関する部分は変化することはありません。
しかし、環境は日々の生活の中で変わります。それに応じて、性格にも影響が出てくる可能性があるのです。
今回は、猫の性格に変化をもたらす要因を4つ紹介いたします。
1.ストレス
ストレスは、性格(行動)を変える要因として最も身近なものになります。
季節の変わり目に訪れる気候の変動もストレスになりますし、環境の変化も負担になります。何となく怒りっぽくなったり、ソワソワと落ち着かなくなることがあるでしょう。
大抵の場合は変化に馴染むことで改善されるので、愛猫が寛げる空間を用意して見守ってください。
ただし明らかな不調を抱えている場合、改善しない場合は獣医さんに相談しましょう。
2.ホルモンバランスの変化
将来的な繁殖を望まない場合は不妊手術が推奨され、実際に受けている猫も多いでしょう。術後のホルモンバランスの変化によっても性格が変わります。
オス猫は縄張り意識が薄らいだり、メス猫は飼い主さんに甘える機会が増えたりします。個体差こそありますが、総合的に見ると「性格が丸くなった」という印象を受けるようになります。
3.加齢に伴う不安(聴覚の衰えなど)
猫は優れた聴覚を頼りに危険を回避しています。しかしその能力も、加齢に伴って衰えてしまいます。
すると本能的に不安になり、よく鳴く・飼い主さんが離れることを嫌がるなどの行動が目立つようになります。
4.認知症による性格の変化
高齢の猫が攻撃的になったり、飼い主さんに威嚇するような行動が見られたら、認知症の可能性も視野に入れてください。
認知症が進行すると、住んでいる場所や縄張り、飼い主さんのことが分からなくなってしまいます。猫の場合は「襲われたら大変!」という感覚が強いので、警戒心が強くなるのです。
激しく鳴く、同じ場所をウロウロして歩くなどの行動が見られたら獣医さんに相談してみてください。
認知症の場合は不安が悪化しないように、できるだけそばにいてあげてください。飼い主さんを認識できなくても、優しそうな人として安心できるからです。
他にも性格の変化の原因に病気が隠れている場合があります。 ストレスかななどと安易に判断しないで獣医師に相談しましょう。
まとめ
愛猫を取り巻く環境は、時に性格の変化として影響を与えます。今回は、代表的なものを4つ紹介いたしました。
いかがでしたでしょうか?「これは経験あるかも!」というものや、「そんなこともあるのか」という発見に繋がったものもあるかもしれません。
性格が変わることのすべてがマイナスではありません。ただし、ストレスや病気が絡んでいそうなものに関しては適切な対応が必要です。
小さな変化は飼い主さんにしか分からないことなので、日頃からよく様子を見てあげてください。