猫の『肉球』の凄いトコロ4つ!飼い主のお手入れは必要なの?

猫の『肉球』の凄いトコロ4つ!飼い主のお手入れは必要なの?

肉球は、脂肪と弾性繊維を分厚い角質が覆って出来ています。猫の肉球がぷにぷにした感触なのは、この構造のためです。その感触を知ってしまったどんな人間をも虜にしてしまう肉球について見ていきましょう。

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記事の監修

日本獣医生命科学大学卒業。北海道の大学病院で獣医師として勤務。一般診療をメインに行いながら、大学にて麻酔の研究も並行して行う。「動物と飼い主さんに寄り添った治療」を目標に掲げ、日々診療に励んでいます。

1.音を出さないで近づく!

忍び足中の猫

いつの間にか、猫が側に来てびっくりすることはありませんか?

抜き足、差し足、忍び足が得意なのは肉球のおかげなのです。待ち伏せ型の狩りをする猫は、獲物を射程圏内に捉えるため対象物へ近づくことも必要です。

肉球の消音効果によって、獲物に気づかれないように距離を縮めることができます。

2.滑らない構造

高いところで冒険する猫

高くて狭い場所でも、落ちないで歩いている猫を見たことがありますよね?

猫の肉球にはエクリン腺と呼ばれる汗腺があり、猫が唯一汗をかくことができます。

そのため、汗でしっとりしている肉球によって、一見難しそうな場所でも滑らないで歩くことができるのです。

3.緩衝材のような役目

ジャンプする猫

クッション性の高い肉球によって怪我をすることがありません。

高いところから飛び降りる場合、大きな衝撃があります。しかし、その力を肉球が吸い取り猫自身に与えるダメージを少なくすることができます。

4.身体を綺麗にする

毛繕いをする猫

肉球を使って、大切なグルーミングを行います。

肉球を舐めて、顔周りを撫でているところを見たことがありませんか?直接舐めてグルーミングをできない所は、手の肉球を舐めてブラシや櫛の代わりに使います。耳の下、顎の下、目の周りなどのお手入れに有効です。

お手入れは?

肉球の間に生える被毛

基本的に、肉球のお手入れは必要がありません。

しかし、肉球がカサカサしている場合は専用のクリームでケアをしてあげましょう。ただし、長毛種の猫は肉球の周りに長い毛が生えて、フローリングや棚の上などで滑りやすくなってしまいます。伸びすぎて肉球を覆ってしまわないようにカットしてください。

歩いている最中に肉球を怪我してしまったり、伸びた爪で傷を負うこともあります。触れた時に肉球が熱い時は発熱、ピンク色の肉球が白っぽく薄い時は貧血の危険性があります。これらの症状が見られた場合には、早めに病院を受診してください。

まとめ

肉球を見せながら歩く猫

猫の『肉球』の凄いトコロ4つ!飼い主のお手入れは必要なの?についてお伝えいたしました。

肉球には、素晴らしい役割のあることが分かりますね。魅了される人間は、肉球に触れたいと思ってしまいます。しかし、猫のためにも程々にしなければいけませんね!

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