猫に飼い主がしがちな『余計なお世話』4つ ストレスを与えない適切な方法を解説

猫に飼い主がしがちな『余計なお世話』4つ ストレスを与えない適切な方法を解説

大切な猫にはたくさんの愛情をかけてお世話をしたいですよね。ただ、気をつけないと余計なお世話になってしまうことも。猫への愛情と思ってのことが、実はかえって迷惑になってしまうこともあるのです。猫にストレスを与えず、適切にお世話をするにはどうしたらいいでしょうか?

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記事の監修

日本獣医生命科学大学卒業。北海道の大学病院で獣医師として勤務。一般診療をメインに行いながら、大学にて麻酔の研究も並行して行う。「動物と飼い主さんに寄り添った治療」を目標に掲げ、日々診療に励んでいます。

1.猫のお気に入りを取り替える

ぬいぐるみを抱えて寝る猫

猫が気に入っているおもちゃやベッドを、汚れたり傷んだりしたら取り替えてあげようと思うのは当然のことです。

でも、ちょっと待って下さい。猫はそれを喜んでいないかもしれないのです。猫が欲しいのは、いつも使っていて自分の匂いがついたもの。それを突然取り上げられてしまったら、ショックです。新しいものを与えられたとしても、古いものの方が安心できるのです。

猫が使っているものを新調したい場合は、まず、新しいものを与えて少しずつ慣れさせてみましょう。古いものを処分するのは、それからです。

2.お手入れをし過ぎてしまう

猫にブラシをかける女性

爪切りや歯磨き、ブラッシングなどは、どれも猫の清潔や健康を維持するために大切なことです。

ただ、きれいにしようと思うあまり、やり過ぎてしまうのは、余計なお世話というもの。お手入れはほとんどの猫が苦手なのです。まして、拘束されるのは大嫌い。パニックを起こしたり、お手入れする人を嫌いになってしまうこともあります。

猫のお手入れは、短時間で済ませ、猫の負担にならないように気をつけましょう。

3.服を着せる

服と帽子を身に着けた猫

服を着ることは、猫にとってストレスになることがあります。服を着ていると、グルーミングがうまくできないからです。

グルーミングは、毛並みを整えて体の清潔を保つことはもちろん、リラックスするためだったり、血流を良くしたり、体温調節の意味もあります。猫のグルーミングは猫にとって大切な行為なのに、服を着せるということはそれを邪魔してしまうということになります。

また、服を着せていると、ほつれた糸や小さな飾りを誤飲したり、家具などに服が引っかかって思わぬ事故になる危険性もあります。写真撮影などで、楽しみのために猫に服を着せる場合は、短時間で済ませましょう。服を着ている間は、目を離さないようにして下さいね。

保湿のためや、手術後などで服を着せた方が良いケースもありますが、猫の負担にならない服を選んであげましょう。

4.構い過ぎてしまう

膝の上の猫を撫でる女性

猫とのスキンシップや、猫と遊んであげることはとても大切です。猫と飼い主との絆を深めることにもなるでしょう。

しかし、いつでも良いというわけではないんです。猫には、甘えたい時と、ひとりでいたい時があります。甘えたい時は自分から寄ってくることが多いので、それが猫を構うタイミング。猫に合わせてあげると喜びます。

そうではない時は、放っておいてあげましょう。構って欲しくて寄ってきた時も、いつまでも続けているとイライラさせてしまうので気をつけて下さいね。

まとめ

ハグを嫌がる猫

毎日のお世話をきちんとしてくれる人を猫はわかっています。猫もその愛情に応えてくれるでしょう。

ただ、度が過ぎてしまうと、逆にストレスを与えかねません。猫の様子を見ながら、猫のペースに合わせて適切なお世話をしてあげて下さいね。

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