猫が食べてしまうと危険な『虫類』5選!理由と食べないようにする方法

猫が食べてしまうと危険な『虫類』5選!理由と食べないようにする方法

猫にとって羽音や動きが魅力的な虫。しかし食べてしまうと危険な場合があるのです。今回は、食べてはいけない虫と対策について紹介いたします。

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記事の監修

日本獣医生命科学大学卒業。北海道の大学病院で獣医師として勤務。一般診療をメインに行いながら、大学にて麻酔の研究も並行して行う。「動物と飼い主さんに寄り添った治療」を目標に掲げ、日々診療に励んでいます。

食べると危険な虫5選!!

狩りをする猫

猫にとって虫は捕食対象の1つです。しかし、実際に食べてしまうと害になる虫がいます。今回は、家に侵入する可能性がある身近な虫の中で要注意なものを5つ紹介いたします。

1.ゴキブリ

ゴキブリは不衛生な環境を好むため、そのほとんどが回虫を持っています。さらに、並外れた生命力の持ち主なので、殺虫剤を身にまとったまま生き延びる場合があります。

そのため、ゴキブリを食べてしまうと殺虫剤の影響を受ける可能性が高いのでとても危険なのです。

2.蚊

ゴキブリとは異なり、蚊を食べること自体は危険ではありません。しかし、1つ気をつけなければならないことがあります。

それは蚊に刺されることで引き起こされる「フィラリア感染症」です。犬に多い感染症のイメージがあるかもしれませんが、猫も蚊に刺されやすい環境にいると感染するリスクがあります。

3.蜂

猫は蜂相手でも怯むことがありません。その結果、刺されてしまうことがあります。もし仮に、刺されることなく食べることができたとしても、体内で攻撃してくる可能性があります。

刺され方によってはアナフィラキシーショックの原因になるので、蜂が室内に侵入しないように気をつけましょう。

4.ハエ

ハエもゴキブリのように不衛生な環境を好みます。大腸菌や、その他様々な病原菌を持っているので注意が必要です。

恐らく大量に食べなければ大丈夫だと思われますが、日常的にハエを捕まえる癖はつけさせたくありません。

5.蛾

蛾は鱗粉が危険だと思われがちですが、実際に危険なのは全身を覆っている毒針毛です。猫が食べてしまうと毒針毛に触れることになるので、皮膚炎を起こします。

皮膚炎による痛みや痒みから患部を掻きむしり、さらに症状が悪化する恐れがあります。

危険な虫から守るには?

遊ぶ猫

大切な愛猫を虫から守るために、次のようなことを心がけてください。

フィラリア対策をする

特に蚊が多い地域に住んでいる場合は、猫もフィラリア対策をしておいたほうがよいでしょう。かかりつけの動物病院に相談してみてください。

網戸の補強・虫除け対策を徹底する

虫の侵入経路の代表は網戸です。穴が空いていれば補強し、虫除けグッズを仕掛けておきましょう。

蚊取り線香やベープは猫がいるご家庭でも使用できますが、怪我が心配な場合は吊り下げるタイプのものを活用すると良いでしょう。

虫は飼い主さんが退治する

愛猫が虫を狩らないように、飼い主さんが退治するようにしてください。

外に逃がせる場合は逃がし、できる限り愛猫が触れないようにしてください(興味を持たせないため)。

おもちゃで遊ばせる

日頃からおもちゃで遊ばせるようにして、狩猟本能を満たしてあげましょう。虫よりもおもちゃのほうが楽しいと思わせるのです。

人と一緒に遊ぶことが好きな猫は、飼い主さんと遊ぶことに喜びを感じるはずです。

まとめ

猫と蝶

今回こちらで紹介した虫は、どれも身近で遭遇する確率が高いものばかりです。猫にとって狩りをすること自体は運動になりますが、思わず食べてしまうリスクのほうが高いので、虫を狩る習慣は身につけないほうが良いでしょう。

猫のためにはくれぐれも、虫除け対策をする・蚊が多い地域ではフィラリア対策を検討する・興味の対象を他に移す(おもちゃで遊ばせる)などの対策をしながら気をつけてください。

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