1.乳製品
意外かもしれませんが猫は乳製品を上手に消化できません。生物が乳成分を消化する際、ラクターゼという酵素が必要です。猫は体内にラクターゼを多く有しておらず、乳成分を上手に分解・消化できないのです。
上手に分解できない結果、下痢などの症状を起こしてしまいます。猫が牛乳を飲むイメージを持たれている方も多いとは思いますが、与えるのであれば猫用ミルクを選択してあげてください。
2.一部の魚介類
イカやタコ、エビも猫にとっては消化しにくい食べ物です。特に生は非常に危険とされており、含まれている酵素チアミナーゼによって猫がビタミンB1欠乏症を引き起こす恐れがあります。チアミナーゼは加熱によって失活しますが、消化が悪いことには変わりないため猫にイカ・タコ、エビを与えるのは避けましょう。
3.野菜
完全肉食動物である猫は本来、植物を必要としておらず消化機能も不十分です。すべてが猫にとって消化が悪く、害を与えるとは限りませんが、一部の野菜は食べることで猫が中毒を起こす恐れがあります。
有名なものとしてはネギ類や未成熟ナスが挙げられ、アボカド、ほうれんそうなども危険視されています。安全性が定かではない物も多いことから猫に野菜は与えないことを推奨します。
4.果物
野菜同様、果物も猫にとって消化がよくないです。マンゴーやパイナップルなどの果物に対してアレルギーを有している猫も少なくありません。
特に柑橘類は猫にとって苦手な香りを発するため取り扱いに気を付ける必要があります。仮にアレルギーがなく中毒の心配がない場合でも果物は糖分が多いので与え過ぎは糖尿病のリスクが高まるため要注意です。
まとめ
人間の食べ物が猫にとっても安全とは限りません。物によっては消化不良で下痢や嘔吐、中毒を引き起こす恐れがあります。猫にとって何が危険な食べ物なのかを把握しておくことも飼い主さんに求められる責任となります。