猫が食べてしまっても安全な『ハーブ』5選 注意点と一緒に解説

猫が食べてしまっても安全な『ハーブ』5選 注意点と一緒に解説

今回は、猫に大丈夫なハーブについてご紹介します。同じハーブ名でも、アロマオイルは濃度を高めたオイルのため生の植物とは異なり、猫にとって危険です。これを踏まえた上で、猫にとって安全なハーブについてみてみましょう。

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記事の監修

日本獣医生命科学大学卒業。北海道の大学病院で獣医師として勤務。一般診療をメインに行いながら、大学にて麻酔の研究も並行して行う。「動物と飼い主さんに寄り添った治療」を目標に掲げ、日々診療に励んでいます。

1.カモミール

カモミールの匂いを嗅ぐ猫

ハーブの中でもお馴染みのカモミールは、猫が食べても大丈夫なハーブです。

化粧水、紅茶、入浴剤などに使用されるカモミールの薬効はよく知られています。利尿作用、そしてリラックス効果が期待できます。

ただしキク科植物のため、キクアレルギーのある猫には注意が必要です。

2.ローズマリー

ローズマリーの中にいる猫

肉の匂いを消すために使われるシソ科のローズマリーも、猫が食べて大丈夫なハーブです。

ローズマリーも消臭効果、抗菌作用、抗酸化作用など薬効が高いハーブです。ポリフェノールも多く含まれます。甘い芳香を持っているため、部屋の中に使用しても良いかもしれません。

ただし、ローズマリーの匂いを苦手とする猫も多くいますので気をつけましょう。

3.ローズヒップ

ローズヒップの入った鍋

バラ科のローズヒップも、猫が食べて大丈夫なハーブです。

ハイビスカスと混ぜたローズヒップティーでお馴染みでしょう。ビタミンCも豊富で抗酸化作用が豊富です。ローズヒップのヒップはお尻を意味するのではなく、バラの果実を表しています。

4.キャットニップ

キャットニップの側で寝る猫

シソ科のキャットニップも、猫が食べて大丈夫なハーブです。

キャットニップはイヌハッカという名前の方が有名かもしれません。マタタビのように猫を興奮させる効果があるため「西洋マタタビ」とも言われます。猫がマタタビなどを好む理由は、ダニや蚊などを寄せ付けない成分が含まれているからだという説があります。

一度に使える量を与える、もしくはオモチャの中に含ませると良いでしょう。一週間から二週間に1度くらいにしてください。

5.シソ(大葉)

しその葉

シソ科のシソも、猫が食べて大丈夫なハーブです。

ビタミン、食物繊維、カロテンなどの栄養成分を豊富に含みます。そして臭みを消す、殺菌作用、抗酸化作用など高い薬用効果があります。食中毒も予防するため、人の方では昔から薬味として重宝されてきたのです。

薬味皿から猫に食べさせると、命の危険に関わるネギが混ざってしまうかもしれません。必ず、猫専用にシソを用意してくださいね。

まとめ

キャットニップの匂いを嗅ぐ猫

猫が食べてしまっても安全な『ハーブ』5選 注意点と一緒に解説についてお伝えいたしました。

猫にとって危険のないハーブで、猫との距離感を縮められるかもしれません。

ただし、アロマオイルとは別物とお分かりいただけたでしょうか。絶対に、ハーブ名が同じであっても濃度の高いアロマオイルは使用してはいけません。

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