猫と『一緒に寝るとキケン』なケース3つ 理由と注意すべきこと

猫と『一緒に寝るとキケン』なケース3つ 理由と注意すべきこと

猫と添い寝をするのは、猫好きさんなら憧れますよね。でも、いくつか気をつけなければならないことがあります。中には添い寝自体が危険なケースがあるのです。今回は特に危険なケースとその理由、そして対策について解説いたします。

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記事の監修

日本獣医生命科学大学卒業。北海道の大学病院で獣医師として勤務。一般診療をメインに行いながら、大学にて麻酔の研究も並行して行う。「動物と飼い主さんに寄り添った治療」を目標に掲げ、日々診療に励んでいます。

猫と一緒に寝ると危険なケースとは

布団に乗る猫

猫も気が向けば一緒に寝てくれます。同じ布団で添い寝することが夢という猫好きさんも多いでしょう。しかし、中には注意が必要なケースがあります。あまり添い寝には向かない場合があるのです。

今回は、一緒に寝るとキケンなケースと理由について紹介いたします。

1.相手が子猫の場合

まだ幼い子猫の場合は、寝返りが原因で圧迫され、命を落としてしまうリスクがあります。基本的に母猫に甘えたがる時期なので、子猫のほうも安心して熟眠してしまうことが多いのです。

さらに密着して眠る習慣があるので、人間と子猫が一緒に眠るのは危険なのです。体が大きくなり、がっしりしてくる4ヶ月から5ヶ月頃になるまでは我慢しましょう。

2.寝相が悪すぎる

添い寝する相手が成猫でも、飼い主さんがあまりにも寝相が悪いとなると話は別です。知らぬ間に危害を加えてしまう恐れがあります。

あまり寝相に自信がない方は、そばに猫用ベッドを置くなどの方法を取り、添い寝は控えたほうが良いかもしれません。

3.飼い主さんの免疫力が低い

元々アレルギー体質の場合、もしくは何らかの事情で免疫力が低くなっている場合は、添い寝が原因で症状が悪化する恐れがあります。

猫から人に感染してしまう「人畜共通感染症」というものもあるので、睡眠中だけは別々に過ごしたほうが良いでしょう。

どうしても一緒に眠りたい場合はマスクや手袋を着用し、寝具をこまめに洗濯するように心がけてください。

そもそも猫は一緒に眠りたいものなの?

寛ぐ猫

一緒に眠ると危険なケースを紹介しましたが、そもそも猫は人と一緒に眠りたいものなのでしょうか?猫の本音を紹介いたします。

冬は一緒に眠りたい

寒い冬は、親しい猫同士でも一緒に眠ることがあります。いわゆる「猫団子」の結成です。身を寄せ合うことで暖を取ることができ、安心して眠ることができます。それと同じことを人間にも求めるのです。

飼い主さんを守りたい

自分が甘えたいというよりも、飼い主さんを守る目的で一緒に眠る猫もいます。睡眠中は無防備になりやすいうえに、人間はガッツリ寝てしまいますよね。

猫目線でいうならば、心配で仕方ないのです。親心のような気持ちで見守ってくれています。

落ち着く

季節に関係なく一緒に眠る猫は、飼い主さんと密着することで安心感を得ています。私達が猫と一緒に眠ると落ち着くように、猫も落ち着くのです。

やっぱり単独がイチバン

中には一緒に眠りたがらない猫もいます。それはそれで、無理もない話です。猫は元々単独で生活する生き物なので、ひとりで眠るほうが落ち着く猫もいます。

まとめ

猫と眠る男性

猫と一緒に眠ると危険なケースを3つ紹介いたしました。どのケースも工夫次第では不可能ではないものの、細心の注意が必要になります。

人間側の健康状態、猫の性格などを考慮して添い寝するようにしてください。万が一飼い主さんに危険が及ぶと、愛猫の生活にも影響が出てしまいます(長期入院など)。

アレルギーや感染症対策としてこまめな洗濯をすること、十分な距離が取れるように広めの寝具を選ぶなど、安全に眠れるような対策に力を入れてください。

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