1.猫の名前
猫の名前を呼んであげると、安心するでしょう。ただ、普段の呼びかけの際、名前を呼ばれた後に「いいことがある」、と認識している場合に限ります。もしいつも叱るときに呼んでいるのなら、逆に警戒させてしまう可能性があるでしょう。
猫は自分の名前を覚えられるため、毎日の暮らしの中で優しく呼んであげるとグッドです。そして撫でたり、「かわいいね」などと声をかけたりすると、喜びます。その積み重ねが、いざというときに猫の緊張をほぐす鍵となるのです。
猫の名前+楽しい、嬉しいこと、を結びつけてあげましょう。「名前を呼ばれると、いいことがある!」と覚えてくれれば、猫の安心材料になります。
2.大丈夫だよ
愛猫がナーバスになっているときは、「大丈夫だよ」と声をかけてあげてください。信頼する飼い主さんの声が聞こえれば、安心します。
猫は人の言葉を理解している、といいます。もちろん全ての言葉を理解しているわけではないでしょうが、飼い主さんが日常的に使っている言葉の意味は、なんとなく把握していると考えられるのです。そのため、「大丈夫」という声かけが、有効に働く可能性があります。
心を込めて、話しかけてあげるとよいでしょう。言葉の意味だけでなく、飼い主さんの気持ちが伝わり、緊張が解れるはずです。
3.褒め言葉
「かわいい」や「いい子だね」などの褒め言葉は、猫の緊張をほぐしてくれるでしょう。あまり表情が変わらないので、褒めても嬉しいと思っているか分かりにくいですが、実はしっかりと喜んでいます。日頃から、たくさん褒めてあげてください。
猫は犬のように、褒められただけでは報酬だと感じない、という意見もありますが、筆者宅の愛猫を見ていると、そうではないように思います。というのも、何かをしたときに褒めてあげると、次も嬉しそうに同じ行動を取るからです。逆に褒めないとそれ以降は、あまりやろうとしません。
ですから、やはり褒められると嬉しいんだ、と感じています。個体差はあるかもしれませんが。愛猫をたくさん褒めてあげるとより心の距離が近くなり、緊張しているときにも心を解してあげられるでしょう。
適切な声の音量
猫に話しかけるときの適切な声の音量は、「小さめ」です。猫は大きな音が苦手です。そのため、周囲に鳴り響くような大声で声かけをしても、怖がらせてしまうだけになってしまうのです。
赤ちゃんに話しかけるようなイメージで、優しく声をかけてあげましょう。赤ちゃん言葉になってしまっても、大丈夫です。小さめな声で穏やかに話しかければ、緊張でカチコチになった猫の心も、溶けていくでしょう。
高めの声に安心する
低い声よりも高めの声の方が、猫は安心するようです。なぜなら、低い声は猫を襲う敵を思い起こしてしまうから。恐怖の対象になってしまうのです。
一方で高めの声は、子猫などのかよわい存在を連想させます。つまり、脅威を感じないため、安心できるのです。男性は少し難しいと感じるかもしれませんが、なるべく猫に話しかけるときは、声を高めにするように心がけてみてください。
まとめ
今日のねこちゃんより:ラブ♂ / 11歳 / 雑種(ミックス) / 5.7kg
猫への声かけは、そんなに難しく考えず、構えなくても大丈夫です。愛情を持って行えば、その気持ちは伝わるでしょう。
ただ、脅かさないようになるべく小さく、高めの声で話かけること。これを守っていれば、猫を怖がらせてしまうことはないでしょう。