猫が『認知症』になった時の行動4つ 気を付けるべきこととは?

猫が『認知症』になった時の行動4つ 気を付けるべきこととは?

キャットフードの質の向上や動物医療の進歩などにより、猫の平均寿命も延びています。その分、高齢になって認知症を発症する猫も多くなっているのです。猫が認知症になると様々な行動に表れます。猫が認知症になったら、どんなことに気を付けたらいいでしょうか?

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記事の監修

日本獣医生命科学大学卒業。北海道の大学病院で獣医師として勤務。一般診療をメインに行いながら、大学にて麻酔の研究も並行して行う。「動物と飼い主さんに寄り添った治療」を目標に掲げ、日々診療に励んでいます。

1.食欲増進・食欲低下

食器の前の猫

フードを食べたのにすぐにまた欲しがるなど、食欲が異常に増します。これは、記憶力の低下により、食べたことを忘れてしまっている可能性があります。また、食べても満腹感がないこともあります。そのため、食への執着が強くなるのです。

その逆で、フードを食べたがらない場合もあります。今まで食べていたフードを嫌がるなど、フードの好みが変わることもあります。

フードを食べてくれない時や、うまく飲み込めない場合は介助が必要です。ただ、食欲不振が認知症から来るものなのか、高齢のためなのか、あるいは病気が隠れているのか判断は難しいところ。一度動物病院で診てもらって下さいね。特に、フードがほとんど食べられなかったり、水が飲めない場合は早急に受診しましょう。

2.粗相をする

濡れたカーペットと猫

認知症になると、トイレでの排泄が難しく、粗相をすることが増えます。トイレの場所がわからなくなってしまったり、トイレで排泄をすることを忘れてしまうからです。

トイレ以外の場所で排泄してしまっても、絶対に叱らないで下さい。脳や身体の機能が衰えているためで、叱っても粗相が治るわけではありません。猫がトイレで排泄しやすいよう、飼い主の方で工夫してあげましょう。

方法としては、猫がいつも寝ている場所のそばにもトイレを置くなど、トイレの数を増やします。トイレに段差があって入りにくい場合はスロープなどを設置して入りやすいようにしてあげましょう。

認知症が進行し、どうしてもトイレで排泄ができなくなったら、オムツを使用するなど介護が必要です。

3.毛づくろいをしない

猫のブラッシングをする人の手

猫はきれい好きなので、よく自分で毛づくろいをしていますね。でも、認知症になると毛づくろいをしなくなることがあります。そのため、毛艶が悪くなり、毛玉ができやすくなります。汚れもつきやすくなりますが、体力が衰えているうえ、ストレスにもなりますので、シャンプーはおすすめできません。

自分で毛づくろいをしなくなった猫には、被毛や皮膚のトラブルを防ぐため、飼い主がブラッシングをしてあげることが大切です。ソフトタイプのブラシで優しくブラッシングしてあげて下さい。汚れが気になる場合は、お湯で濡らしたタオルを硬く絞って拭いてあげましょう。

被毛のケアをしてあげることは、スキンシップにもなります。猫の負担にならない程度に、定期的にケアしてあげて下さいね。

4.徘徊する

廊下を歩く猫

室内を徘徊するように歩き回ります。特に同じ場所を何度もぐるぐると歩き回ることが多いです。大きな声で鳴きながら徘徊することもあります。

また、室内で迷ったりぶつかることも。猫が思わぬケガをしないよう、部屋を片付け、危険な物がある場所には入れないようにしましょう。

外に行くことがある猫の場合、事故に遭ったり、帰れなくなることがあります。室内から出さないようにして下さいね。

まとめ

窓辺で寝ている猫

猫の認知症の主な症状をご紹介しました。これ以外にも、様々な症状が見られることがあり、飼い主は様子がおかしい、と感じるはずです。

ただし、認知症だと思っていても、別の病気が隠れていることもあります。自己判断せずに、動物病院で診てもらいましょう。認知症の場合でも、完治はできませんが、早期に気づいてサプリメント治療を始めることで進行を遅らせたり、症状を改善できることがあります。

猫が認知症になると、生活にも支障が出ることがあります。獣医師と相談しながら、認知症になっても猫が安心して暮らせるようにしてあげたいですね。

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