猫が「過ごしやすい」と感じる部屋の必須条件4つ

猫が「過ごしやすい」と感じる部屋の必須条件4つ

猫が「過ごしやすい」部屋を作る、それには猫が好む場所を用意してあげることが必要です。では猫にはどのような場所が必要なのでしょうか?ストレスなく快適に過ごせるよう、部屋を整えてあげましょう。

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記事の監修

東京農工大学農学部獣医学科卒業。その後、動物病院にて勤務。動物に囲まれて暮らしたい、という想いから獣医師になり、その想い通りに現在まで、5頭の犬、7匹の猫、10匹のフェレットの他、ハムスター、カメ、デグー、水生動物たちと暮らしてきました。動物を正しく飼って、動物も人もハッピーになるための力になりたいと思っています。そのために、病気になる前や問題が起こる前に出来ることとして、犬の遺伝学、行動学、シェルターメディスンに特に興味を持って勉強しています。

1.登れる場所がある

キャットタワーから見下ろす猫

猫を飼うにはある程度のスペースは必要ですが、それに加えて重要なのが猫が登れる高い場所があることです。部屋があまり広くなくても、上下運動ができる場所があれば、運動不足解消やストレス発散することができます。

キャットタワーやキャットウォークを設置してあげるのが理想ですが、それらを設置できなくても、家具を利用して工夫することができます。高さの違う棚を並べて置くだけでもいいのです。

高い所は、外敵から身を守るため周囲を見回すために猫が好む所です。高い場所にベッドを置いてあげてもいいでしょう。その場合は、ベッドが落下しないよう注意して下さいね。

2.外を見ることができる

窓から外を見る猫

室内で飼われている猫も、外を見ることで好奇心が刺激されます。ベランダや庭先に来る小鳥を見たり、その鳴き声を聞いていると狩猟本能がくすぐられ、「クラッキング」という独特な鳴き方をすることがあります。獲物に夢中になっている時なので、そっとしておいてあげて下さいね。

また、猫は縄張り意識の高い動物なので、外を見ることで、テリトリーを守るという意味があるという意見もあります。

このように、室内だけで過ごしている猫が外を見るのは、大切なことなのです。窓のそばにキャットタワーを設置するなどして、いつでも外を見られるようにしてあげましょう。キャットタワーがない場合は、窓辺にソファを置いてあげるだけでも、そこから外を見ることができますよ。

窓を開ける際は、猫の脱走や落下に注意しましょう。網戸くらいなら猫は簡単に自分で開けてしまうことがありますし、猫が網戸に寄りかかり、網戸ごと落下または網戸が破れて猫が落下することもあります。

3.隠れ場所がある

引き出しの中から身を乗り出す猫

猫は、狭くて薄暗い場所が好きです。周囲を囲まれた狭い場所は安全だと感じられるので落ち着くのでしょう。

猫がひとりになりたい時に、安心して休める隠れ場所を数ヵ所用意してあげて下さい。キャットハウスを置いてあげる他に、ソファやベッドの下を利用することもできます。段ボール箱に出入口を空けてあげるだけでも、よい隠れ場所になりますよ。

猫が隠れ場所に入っている時は、無理に出そうとせずにそっとしておいてあげて下さいね。

4.安心して眠れる場所がある

日向で眠る猫

猫は、1日の大半を寝て過ごします。そんな猫にとって、安心して眠れる場所があるというのは、とても大事なことなのです。

猫はいつも同じ場所で過ごすのではなく、自分が心地よいと感じる場所を探して移動します。冬なら、日が当たる暖かい場所でよく日向ぼっこをしていますね。日差しの角度は時間とともに変わりますので、猫も暖かい場所を求めて移動します。

猫がよく寝ている複数ヵ所に寝床を用意してあげましょう。猫ベッドをいくつも購入する必要はなく、タオルや毛布を敷いておいてあげるだけでもいいのです。猫の大きさにあった箱を利用してもいいでしょう。

まとめ

窓の外を眺める子猫

猫に毎日を心地よく過ごしてもらうためには、猫の習性に合わせた部屋作りを心掛けることが大切です。

家具や猫グッズでご紹介したような環境を整えるとともに、暑い時季、寒い時季は室温にも気を配りましょう。また、猫は大きな音や強い香りも苦手です。それらの配慮も忘れずに。

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