猫のトイレが臭う4つの原因 暑い時期の『ニオイ対策』をはじめよう!

猫のトイレが臭う4つの原因 暑い時期の『ニオイ対策』をはじめよう!

猫のトイレの臭い、気になりませんか?きれいにしているはずなのに、臭いがなかなか消えないこともありますね。なぜ、猫のトイレが臭うのでしょうか?暑くなる前に、臭いの原因を取り除いておきましょう!

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記事の監修

日本では獣医師。世界では旅人。”旅する獣医師”として世界各国を巡り、海外で見てきた”動物と人との共生の様子”を、執筆や写真展を通して皆さんと共有する活動をしています。

1.臭いがこもっている

トイレに入ってこちらを見る猫

もともと猫の排泄物は強烈な臭いです。猫が排泄して臭いがするのは、ある程度仕方のないこと。ただ、通気性の悪い場所では、その臭いが滞ってしまいます。その場合は、トイレの設置場所を変えてみましょう。

ただし、人の行き来が多い場所などは、猫が落ち着いて排泄できません。おすすめなのは、洗面所、脱衣所です。浴室のそばなら、換気扇で臭いを取り除くことができるでしょう。床の素材も、水や汚れに強いことが多いです。

それから、猫は環境の変化に弱い生き物なので、トイレが移動したことでストレスを抱えてしまうことがあります。トイレの場所を変える際は、少しずつ移動させてみましょう。

あるいは、もうひとつトイレを用意し、今までの設置場所と新しい設置場所の2ヵ所に置いて、猫が新しい方に慣れたら古い方を片づける方法もあります。猫の様子を見ながら、無理のないよう移動して下さい。

2.トイレの砂が汚れている

スコップで砂を取る人の手とそれを見ている猫

猫がトイレを使うたびに排泄物を取り除いていたとしても、少しずつ砂が汚れていきます。見た目はきれいでも砂に汚れが残っていると、臭いの原因になるのです。

トイレの砂は、定期的に全量を交換しましょう。消臭効果の高い砂を使用すると、より臭いが気にならなくなりますよ。

ただし、猫には砂の好みがあります。香り付きを嫌う猫もいるので注意しましょう。気に入らない砂が入っているとトイレを使わなくなることもあります。どうしても気に入らない場合は、前の砂に戻してあげて下さい。

3.トイレ本体が汚れている

空のトイレとこちらを見上げる猫

トイレの砂をまるまる取り替えてもまだ臭う…そんな時は、トイレ本体が汚れている可能性があります。トイレも月に1度は水洗いしましょう。洗剤を使う場合はペット用のものがおすすめです。人間用のものは香りが残りやすく、猫が警戒することがあるからです。

また、トイレを洗って新しい砂を入れると、自分の匂いがしないので嫌がる猫もいます。砂を交換する際に、古い砂を少し取っておいて新しい砂に混ぜておくと、猫が安心できます。

4.猫が病気のことも?!

猫に聴診器を当てる獣医師

猫の排泄物の臭いが強くなってトイレが臭いと感じることがあります。猫はもともと尿の臭いが強いものですが、いつもより臭うと感じたら、病気の可能性もあるので注意が必要です。

臭いがいつもよりきつい、甘酸っぱいニオイがする、逆に臭いがしなくなったなどの場合は、泌尿器疾患の可能性があります。気になることがあれば、動物病院で診てもらいましょう。

まとめ

トイレから出てくる猫

猫のトイレが臭うなと感じたら、トイレやトイレ周りをチェックしてみて下さい。暑い時季は特に、いつもよりトイレの清潔を保つようにして、臭いを防ぎましょう。消臭グッズを併用するのもありですね。

ただし、尿の臭いに変化がある場合は、体に異常があるかも知れません。色や量、回数も観察してみて下さい。日頃から、猫のトイレを掃除する際に、排泄物の確認をする習慣があると、問題があった場合に見つけやすくなります。トイレも、大切な健康のバロメーターです。

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