猫が『吐く』のを減らすにはどうしたらいい?7つの方法

猫が『吐く』のを減らすにはどうしたらいい?7つの方法

猫は毛玉や空腹などが原因で吐くことがあり、珍しいことではありません。しかし、吐いているときの猫は苦しそうにしているのでなんとかしてあげたいですよね。猫が吐くのを減らすために飼い主さんができることをご紹介します。

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記事の監修

日本では獣医師。世界では旅人。”旅する獣医師”として世界各国を巡り、海外で見てきた”動物と人との共生の様子”を、執筆や写真展を通して皆さんと共有する活動をしています。

1.定期的なブラッシング

ブラッシングされる猫

猫はきれい好きで頻繁に体をなめて毛づくろいをしますが、抜け毛も飲み込んでしまっています。胃に入った毛は消化されませんが、うんちと一緒に排出されれば問題はありません。しかし、胃にたくさん毛がたまると塊(毛玉)になり、それを吐き出そうとしたり毛玉が胃を刺激して嘔吐したりします。

毛玉が原因で吐いている場合は、ブラッシングをして抜け毛を取り除き、毛づくろいで飲み込んでしまう毛の量を減らしてあげましょう。特に春から夏は冬毛が抜けて夏毛に生え変わるため抜け毛が多くなります。長毛の猫は1日1~2回、短毛の猫は週に2~3回ブラッシングをするのが理想的です。

2.キャットフードを変える

フードを食べる猫

毛玉が原因で吐いている場合、毛づくろいで飲み込んでしまった毛をうんちと一緒に排出しやすくするキャットフードに変えると吐きにくくなる場合があります。また、キャットフードの成分や粒の大きさや形などが合わなくて吐いてしまうこともあるので、キャットフードの種類を変えることで吐きにくくなることもあります。

さらに、食物アレルギーを起こしてフードを吐いている場合もあるので、心配なときは動物病院に相談をしましょう。

キャットフードを変えるときは、急に変えてしまうとお腹の調子が悪くなったり、警戒して食べなくなってしまったりすることがあります。いままでのフードに新しいフードを少しずつ混ぜて、1週間ほどかけて切り替えましょう。

3.早食いを防ぐ

ペットフードを計量する人の手

猫が一度にたくさん食べてしまうことも吐く原因です。猫は本来狩りをしてネズミなどを捕まえて食べていました。そのため、少しの量を何度も食べるという習性があり、一度に大量に食べると胃が対応しきれなくて吐いてしまうことがあるのです。

早食いをしてしまう猫には、ごはんを少しずつ与える、早食いを防止できる食器を使うなどしてゆっくり食べさせてあげましょう。

4.食器の高さを変える

ペット用の食器台と猫

猫が食事をしてすぐに吐いてしまうのは、食器の高さが関係している場合があります。食器の位置が低いと頭を下げ体を丸めて食べるため、食道の逆流が起きたり、お腹が圧迫されたりして吐きやすくなってしまうことがあるのです。

そのため、食器の位置を高くしてあげることで吐きにくくなることが期待できます。食器の位置を猫が首を曲げずに食べられる高さにして様子をみてみましょう。

5.空腹の時間を減らす

ペットフードと計量カップ

猫はお腹が空いている状態で一気に食べると吐いてしまうことがあります。また、空腹の時間が長いと白い泡や透明な液体の胃液、黄色の胆汁が逆流して吐いてしまうこともあります。

1日分のキャットフードの量は変えずに食事の回数を増やしてあげると、空腹の時間が長くならず、胃への負担も軽くなり吐きにくくなります。

6.ストレスを取り除く

キャットタワーに乗る猫

猫は環境の変化に敏感で、そのストレスが原因で吐いてしまう場合があります。

ストレスの原因を見つけるのは簡単ではないこともありますが、猫の気持ちになってストレスを感じることがないか調べましょう。

7.動物病院に相談をする

聴診器を当てられる猫

何度も吐く、吐いたあとにぐったりしている、食欲がない、血が混じっているなどの症状があるときは動物病院に相談をしましょう。病気が原因で吐いている可能性もあります。

まとめ

吐く猫

猫が吐くのを減らすには、毛玉が原因の場合はブラッシングやキャットフードの変更、一度にたくさん食べてしまう場合は食事の回数を増やしたり早食い防止の食器を使ったりすることが効果的です。

また、環境の変化などストレスが原因だったり、病気が原因の場合もあるので、不安なときは動物病院に相談をしましょう。

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