猫は『トマト』を食べられるの?与える際の注意ポイント

猫は『トマト』を食べられるの?与える際の注意ポイント

飼い主さんにとっては美容と健康維持に欠かせないトマトですが、猫に対しても同じと考えていいのでしょうか。猫にトマトを与えることはできますので、ここでは「与えるならどう気を付けるべきか?」をお伝えします。

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記事の監修

日本獣医生命科学大学卒業。北海道の大学病院で獣医師として勤務。一般診療をメインに行いながら、大学にて麻酔の研究も並行して行う。「動物と飼い主さんに寄り添った治療」を目標に掲げ、日々診療に励んでいます。

猫にトマトを与えてもいいの?

走る猫

結論を先にいうと、「与えることができない部分がある」となります。トマトは猫に与えても基本的には問題ありません。が、トマトのある部分には「トマチン」という中毒成分があり、摂取すると猫が中毒症状を起こしてしまうのです。

ここから、「トマチン」を含む場所も合わせて詳しく解説しましょう。

トマトの90%以上は水分

トマトの栄養素で有名なのは、抗酸化作用を持ち健康に良いとされる「リコピン」です。

しかしトマト全体の成分としては、多い順に「水分」「炭水化物」「タンパク質」…となっています。このようにほとんどが水分で、その含有率は97%です。

そして栄養素の中でも気になるリコピンは、生食用トマト(普段スーパーで買って食べるトマト)では0.3~0.5%ほど含まれています。

中毒成分「トマチン」が含まれる場所

水分やリコピンとは違い「トマチン」は猫に与えてはいけない成分です。これが含まれるのは葉、茎、ヘタ、未成熟のトマトです。未成熟のトマトとは、まだ赤くならないグリーンのトマトの事をいいます。

まとめると「トマチン」を含む場所は、トマトの「赤くない部分」と表現しても間違いではないでしょう。

これらの部分は愛猫には絶対に与えないようにしましょう。ちなみに人間である飼い主さんにとっても中毒成分となります。

「トマチン」の中毒症状は下痢、嘔吐、赤血球の破壊などです。重症になれば命にかかわる場合もあります。

またトマトには比較的カリウムが多く含まれています。与えすぎると色々な影響がでることがあります。カリウムが高くなると、四肢のしびれや不整脈、吐き気などで、健康な猫でもなることがあります。そして心臓や腎臓の機能が低下している猫にとっては、命にかかわるものです。

さらに水分量が多いため下痢や嘔吐などを引き起こす可能性もあります。

猫にトマトを与える際の注意点

トマトと猫

猫の健康を思いやる飼い主さんなら、トマトも与えたくなるかもしれませんね。注意事項をまとめてチェックして、楽しい食事を経験させてあげましょう。

  • トマトは「赤いトマトの赤い実の部分」だけ与える
  • 完熟した赤いトマトを選ぶ
  • 傷、スジのあるものはやめる
  • 「赤いトマト」の葉、茎、ヘタ、種、皮を取り除いて与える
  • 総合栄養食を与えているなら、無理にトマトを与えることはない
  • 与えすぎないこと

傷やスジを避けるべき理由は、雑菌が多いとされるからです。種と皮を除くのは、消化を良くするためです。

まとめ

杏(あん)ちゃん♀ / 8歳 / 茶トラ / 4.5kg

カラフルでおしゃれな黒や緑などの「カラートマト」には、実の部分にも「トマチン」が含まれることがありますので、猫には与えないようにしましょう。

家庭菜園でもスーパーで買ったものでも、ミニトマトでも大きなトマトでも、猫に与えるのは「赤いトマト」と覚えておきましょう。

そして猫はトマトを食べなくても大丈夫であることを忘れないようにしましょう。

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