1.猫ニキビ
梅雨の湿気で猫に起きやすい皮膚トラブルの一つに、「猫ニキビ」が挙げられます。猫ニキビとは、あごや唇、口角にできる黒いぶつぶつのこと。皮脂腺から分泌された分泌物が、酸化したものです。
愛猫の口周りをチェックしたとき、黒いブツブツがあったら要注意!放置しておくと炎症や出血、ひどくなると皮膚に穴が開くまでになってしまうようです。
汚れ、細菌などが原因となるため、湿気で痛みやすいフードを放置するのは避けましょう。脂肪分の多いフードも原因の一つとなります。また、猫の口周りに付いた食べかすを放置しておくのも、よくないよう。汚れていたらキレイに拭いてあげると、予防になると思われます。
2.耳ダニ
梅雨になると耳ダニが活性化し、外耳炎を発症するかもしれません。黒っぽい耳垢や痒みが出ていたら、「ミミヒゼンダニ」に感染している可能性が。愛猫がやたらと耳をかいていたり、頭を激しく振ったりしていたら気をつけてください。
飼い主さんにも移る場合があるため、早めの動物病院での治療が必要です。予防には、愛猫を外に出さないことが挙げられます。また、耳が閉じているスコティッシュフォールドはミミダニが原因ではなくても外耳炎にかかりやすいので、マメな耳掃除やチェックしてあげましょう。
3.皮膚糸状菌症
猫の「皮膚糸状菌症」は一年中起こる病気ですが、梅雨のストレスによって免疫力が下がり、発症するケースがあります。この病気の原因は「真菌」というカビ。湿気で進行が早くなるといわれています。
発症すると、かゆみや脱毛などが見られ、ひどくなると全身に広がってしまうことも。梅雨はカビが繁殖しやすい季節です。そのため、室内をこまめに掃除して、カビが生えないようにするのが予防につながるでしょう。
また愛猫の免疫力が下がらないよう、栄養のある食事や規則的な生活、適度な運動、快適な睡眠が取れる環境作りも大切です。
人にもうつる病気なので気を付けましょう。
4.ノミによる皮膚炎
猫の皮膚トラブルで多いのが、「ノミ」の寄生によるものだそう。梅雨の湿気により、ものすごい繁殖力を発揮するため、その毒牙に愛猫がかかってしまうことがあります。
ノミに感染すると強い痒みを生じ発疹が見られるため、すぐに動物病院へ連れて行き治療してもらってください。猫が使っているベッドやタオルなどにもノミがいる可能性が高いため、全て洗濯して乾燥させる必要があります。
完全室内飼いでも飼い主さんが外から持ち込んでしまう場合もありますが、まず猫を外に出さないことが予防につながります。自然が豊かな場所に行ったときは、注意が必要です。
5.膿皮症
梅雨から夏にかけて多くなるのが、「膿皮症」です。原因は「ブドウ球菌」という細菌で、猫の皮膚にいつも存在している常在菌。通常であれば特に害はないようです。
ですが、猫の免疫力と細菌の繁殖力のバランスが崩れると、炎症を起こします。
フケやかさぶた、発疹などが見られ、脱毛が起きることも。もしこのような症状が見られたら、すぐに動物病院を受診するとよいでしょう。
予防には、愛猫の免疫力が落ちないようにすることと、湿度の調整が必要です。
まとめ
梅雨から夏にかけては、猫の皮膚トラブルが増えやすいです。愛猫が健康にすごせるよう、いつも以上に気を遣ってあげるとよいかもしれません。