1.複数の種類のフードを混ぜる
猫のフードはたくさんの種類があり、どれを与えようか、迷うこともあります。猫の好き嫌いもあることでしょう。猫の食いつきがよくない時などは、他のフードと混ぜて与えたくなりますね。しかし、フードは複数の種類を混ぜるのは可能であれば避けたほうがいいこともあります。
「総合栄養食」と明記されたフードは、それと水だけを与えていれば、必要な栄養素がバランスよく摂れるというものです。しかし、それに他のフードを混ぜてしまうと、栄養のバランスが崩れてしまう場合があります。
ただし、別のフードに切り替える場合は、今までのフードに新しいフードを混ぜ、様子を見ながら少しずつ慣らしていくのがおすすめです。
2.欲しがるだけ食べさせる
食事をしたはずなのに、時間がたつとまた餌を催促する…。鳴いてつきまとうので、あるいはアピールしている姿がかわいいので、つい餌を与えてしまったり。
しかし、食べたがるからといって、そのたびに餌を与えていたら、当然カロリーオーバーになってしまいます。食べ過ぎは肥満のもとです。
猫に与えるフードは、パッケージに記載されている分量を目安にして下さいね。また、食事の時間と回数は決めておきましょう。成猫なら、1日2~3回、朝晩、あるいは朝昼晩に与えます。
子猫や高齢猫は、消化器官の働きが弱いので回数を分けて餌を与えましょう。
3.ずっと同じフードを与え続ける
子猫と成猫、高齢猫では、必要な栄養素やエネルギー量が異なります。猫のフードは、子猫用、成猫用、高齢猫用など、年齢に合わせたものを与えるようにしましょう。
栄養価の高い成長期用のフードを成猫になっても食べ続けていると、カロリーを摂り過ぎてしまいます。
高齢猫は、腎臓の機能が弱っているため、成猫と同じフードでは負担になることも。また、運動量が減るため、成猫と同じフードを与えていると、肥満につながります。
高齢猫用のフードでも、7歳以上用、11歳以上用、14歳以上用などがありますので、年齢に合わせて選びましょう。また、腎臓ケアや関節ケア、ダイエットタイプなど体調に合ったフードを選ぶことも大切です。
4.人間の食べものを与える
猫の食事に、人間の食べものを与えるのはやめましょう。昔は、ごはんに鰹節や味噌汁を混ぜた、いわゆる「ねこまんま」を食べている猫が多くいましたが、人間の食事には塩分が多く含まれているため、体の小さな猫には、少量であっても腎臓に負担がかかります。
猫は肉食なので、本来、米も必要のないものです。また、人間の食べものには、猫が中毒を起こしたり、害になるものが数多くあります。
猫には、猫に必要な栄養素を計算して作られた猫用の「総合栄養食」を与えるのが基本です。
まとめ
健康な体を維持するために大切なのが、毎回の食事です。愛猫に、いつまでも元気でいてもらうために、栄養バランスの整った食事を、必要な分だけ与えましょう。
年齢や体調、体格によって、必要な栄養素やエネルギー量が異なります。特に多頭飼いの場合は注意しなければいけません。複数の猫に同じ食器から同じ餌を食べさせるのではなく、猫の頭数分の食器を用意し、その猫に合った餌を与えましょう。