人の『虫歯菌』は猫に感染る?その逆は?猫の歯にまつわる5つの豆知識

人の『虫歯菌』は猫に感染る?その逆は?猫の歯にまつわる5つの豆知識

猫も人と同じように、虫歯になるのでしょうか?もし飼い主さんの食べかけを愛猫に与えるなどしたら、虫歯菌は移ってしまうのでしょうか?猫の歯にまつわる豆知識を、お伝えしていきます。

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記事の監修

山口大学農学部獣医学科卒業。山口県内の複数の動物病院勤務を経て、ふくふく動物病院開業。得意分野は皮膚病です。飼い主さまとペットの笑顔につながる診療を心がけています。

1.猫は虫歯になりにくい

口を開けている猫

一般的に、猫は「虫歯になりにくい」といわれているよう。その理由は、いくつかあります。

まず、挙げられるのが「歯の形状」。猫の歯は人のように「臼状」ではなく、ハサミのような形をしています。そのため、菌や食べ物のカスが溜まりずらく、虫歯になりにくいと考えられているのです。

また、猫は口の中のpH度が高く、ややアルカリ性のため、虫歯菌が生息しずらいというのも理由のひとつ。万が一飼い主さんの持つ虫歯菌が猫に移ったとしても、生き残れないと考えられます。

猫の口の中に虫歯菌がいない以上は、飼い主さんには移らないということになるようです。

2.猫の歯は噛み合わない

歯の診察

人の奥歯は、食べ物をすりつぶすために噛み合うようになっています。ですが猫の歯は、ぴったりとは噛み合いません。少しずれた上下の歯が、まるでハサミのように肉を噛みちぎるような構造になっています。

ですから、愛猫の歯を見たとき、人のようにぴったりと噛み合っていなくても、異常ではないようです。猫には猫特有の構造があると、知っておくとよいかもしれません。

3.噛む力は人の倍近い

噛む猫

普段、愛猫に噛まれたとしても、強い痛みを感じたり、ケガを負ったりということはないかもしれません。ですが実は猫の噛む力は人の倍近くあるといわれており、本気で噛んだ場合は手のひらに穴が開く、といわれることも。

愛猫に噛まれてもケガをしないのは、猫が手加減をしているからでしょう。

ただ、命の危険を感じた場合などは本気で噛んでくることがあるため、注意してください。万が一噛まれた場合は猫の持つ菌に感染し、重症になる可能性があるので医療機関を受診した方がよいです。

4.一番多い病気は「歯周病」

歯磨き

猫の歯の病気で一番多いのは、「歯周病」です。なんと、3歳までに70%の猫が発症するとか。それほどまでにかかりやすい病気なのです。

予防するには、毎日のデンタルケアが重要となります。可能ならば子猫の頃から、口の中を触られることに慣れさせ、歯ミガキができるようにするのが理想的かもしれません。

5.虫歯に似た病気がある

診察

猫の歯が徐々に溶けて行ってしまうという、一見虫歯かと思うような病気があるようです。「破歯細胞性吸収病巣」といいます。原因は虫歯菌ではなく、「破歯細胞」という猫の歯周組織にある細胞が、歯を溶かしてしまうのです。

歯頚部に小さな虫食いのような穴が開くことから始まり、やがて歯が溶けたようになり歯肉に吸収されてしまいます。

愛猫がご飯を食べずらそうにしていたり、口周りに血がついていたりするときは、すぐに動物病院を受診しましょう。もしこの病気なのであれば、早期に治療することで、苦しみから愛猫を解放してあげられるかもしれません。

まとめ

ポンちゃん

猫の歯は、人のものとは形も役割も大きく異なっています。ですが健康に生活するために重要なパーツだというのは、間違いありません。しっかりとケアをして、キレイに保ってあげるとよいでしょう。

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