猫が布団で「おしっこ」をするワケ
いくら愛猫がわが子同然に思えたとしても、布団や寝床に粗相をされるのは困りますよね。
一緒に眠る布団や、自分の寝床は大切なもののはずですが、なぜこのようなことが起こるのでしょうか?
今回は、よくある5つの要因と対処法について紹介いたします。
1.トイレを覚えていない
猫は本能的に砂場で排尿するのですが、子猫の場合はその習慣が身についていないこともあります。何となくソワソワした様子が見られたら、トイレの中に入れてみてください。何度か繰り返すうちに覚えてくれます。
ちなみに猫は綺麗好きなので、排泄物はすぐに撤去するようにしてください。
2.スプレー行為
立ち上がった姿勢で放尿するのであれば、スプレー行為です。いわゆるマーキングで、自身の縄張りを主張するための手段です。
主に未去勢のオス猫に多く見られます。繁殖を望まない場合は、生後6ヶ月頃を目安に去勢手術をすることで予防することができます。
その他にも、フェロモンのスプレーをまくという方法があります。気持ちが安らぐフェロモンがある場所では排泄しないという習慣を上手く利用するのです。
3.排泄場所として気に入ってしまった
布団の感触が心地よく、排泄場所として気に入ってしまうケースがあります。これはとても厄介で、まずはその布団を処分しなければなりません。洗濯をしても猫の嗅覚ではにおいを感じ取ることができるからです。
布団を新しくしたら、ビニール製の布団カバーをかけておきましょう。感触が不快になれば、ターゲットではなくなります。
そもそも猫を寝室に入れないという手段もあります。
4.トイレと寝床が近い
寝床とトイレの位置が近すぎると粗相をすることがあります。寝床はトイレから遠い位置に置くようにすると良いでしょう。
5.トイレ自体に不満がある
トイレ自体に不満があっても粗相をします。愛猫からの抗議です。
トイレが小さい・砂が少ない・汚れているなど、様々な原因が考えられます。トイレ環境を見直すことで改善できる場合もあるのです。
粗相をしても叱らない
猫が粗相をしてしまっても叱ってはいけません。排泄行為そのものを否定されたと誤解されてしまうからです。イラッとする気持ちを抑えて原因を探りましょう。
まとめ
猫からの迷惑行為の1つである布団への粗相。その理由を掘り下げてみると、様々な要因がありました。行為そのものは悪いことですが、愛猫なりの意見がありそうですね。
とっさに叱ってしまいそうですが、ただ叱るだけでは解決できないのでぐっと堪えてください。原因に合った対処法で改善を試みることが大切です。
布団や猫用の寝具がピンポイントで狙われる場合は稀かもしれませんが、病気が原因でおもらしをすることもあります。
対処が上手くいかずに繰り返す場合や、尿量が極端に少ない場合は尿トラブルの可能性も考えられます。改善しないようであれば、診察を受けてみましょう。