怪我や事故に繋がる危険な遊び方
皆様は、愛猫と遊ぶタイミングや遊び方にこだわりがありますか?
実は、一歩間違うと猫にとってとても危険になってしまう遊び方があるのです。
ここでは、怪我や事故に繋がりかねない例を5つ紹介いたします。
1.おもちゃを放置する
一緒に遊んだおもちゃをそのまま放置していませんか?
蹴りぐるみや大きめのボールであれば大丈夫なのですが、片付けなければ危険なものがあります。
- 紐状のおもちゃ
- パーツが細かいもの
- 小さなおもちゃ
これらには、誤飲のリスクがあります。
ひとり遊び用にはせず、遊び終わったら収納する習慣をつけましょう。
2.食後すぐに遊ばせる
食べた直後に激しく動くと、嘔吐してしまうことがあります。
遊ぶことと嘔吐が結びつくと嫌な経験になり、飼い主さんとの信頼関係も危うくなる恐れがあります。
遊びに適したタイミングは「食前」です。
食べる前に遊ぶことで狩猟本能を引き出し、食事が狩りの成功体験に繋がります。
3.お散歩
お花見シーズンの春は、愛猫と一緒に外出したくなりますよね。
しかし、猫を散歩に連れ出すことは様々なリスクを伴います。
- 交通事故
- 脱走
- ノミやマダニなどの寄生虫感染
- フィラリア感染症など
お散歩自体がNGではありませんが、必ずハーネスを装着すること・キャリーバッグを持ち歩くこと・寄生虫や感染症の予防をするようにしてください。
4.飼い主さんの手足で遊ばせる
おもちゃではなく、飼い主さんの手足を使って遊んでいませんか?
これは、人にとっても危険なので控えましょう。
猫は手加減ができるとはいえ、手足に傷がつく可能性があります。
ケアを怠ると、感染症を発症する恐れがあります(特に抵抗力が弱っている方)。
そして何よりも危険なのは、他の人にも同じようにじゃれてしまうことです。
慣れていなければ驚いてしまいますし、飼い主さん以上に怪我をする恐れがあります。
無駄に愛猫を叱ることになるので、心に傷が残ってしまいます。
皆が嫌な思いをすることになるので、おもちゃを使って遊ぶようにしてください。
5.日用品をおもちゃにする
荷造り用の紐や丸めたアルミホイルなど、おもちゃにできる日用品は案外身近にあるものです。
もちろん、飼い主さんが遊び相手になっていれば問題ありません。
最初と同様に、放置することが危険なのです。中でも紐やヘアゴムなどは、誤飲すると命を落とす可能性が高くなります。
飲み込んだものが、最終的に腸管に取り込まれてしまうからです。
遊ばせる際は、十分な長さや大きさに成形しましょう。必ず飼い主さんが見守り、遊び終えたら片付けるように心がけてください。
様子がおかしい時は病院へ
遊びをきっかけに異変が起きたら、病院へ連れていきましょう。
例えば次のような状況です。
嘔吐後も苦しそうにしている
猫は時々、嘔吐することがあります。大抵の場合はその後ケロッとするのでさほど心配はいりません。遊びが引き金の場合も同様です。
ただし嘔吐後も苦しそうで、ぐったりしているようであれば診察を受けてください。
運動後に呼吸が乱れる
猫は鼻呼吸が主流です。滅多なことでは口呼吸をすることがありません。これは運動後でも同様です。
遊び終えたタイミングで口を開けて"ハァハァ"と呼吸することがあれば診察を受けてみましょう。心臓や呼吸器疾患を抱えているケースもあります。
おもちゃを誤飲してしまった
おもちゃを誤飲してしまったら、必ず病院に行きましょう。かかりつけの病院が診察時間外の場合は、夜間救急を訪ねましょう。
仮に嘔吐で出てきたとしても、残骸が体内にある可能性が考えられます。
紐状のものを飲んでしまった場合は、そのままの状態で病院に行ってください。
紐を切断したり、無理に引っ張るのは絶対にやめましょう。
食道を傷つけたり、腸管に取り込まれるリスクをさらに上げてしまいます。
まとめ
猫が夢中になって遊ぶ姿は、見ていてるだけで楽しくなります。
しかし、間違った遊び方が習慣になってしまうと、思わぬ怪我や事故を引き起こしてしまいます。
猫にとって危険な遊びは控えましょう。
万が一の場合は動物病院に連絡し、必要に応じた処置を受けるようにしてください。
最後に、コロナ禍においてマスクの誤飲が増えています。
飼い主さんのにおいのするものも興味の対象であることや、マスクもおもちゃになってしまうことを認識しておいてください。