1.飼い主さんにしてほしいことがある
「お腹がすいた」「遊んでほしい」「甘えたい」など、猫が飼い主さんに対してお願いがあると悲しい声で鳴いて知らせる場合があります。
猫によって鳴き方に違いはありますが、初めはスリスリしたり見つめたりして伝えていたのに、飼い主さんが反応してくれなくて悲しい鳴き声で訴えるようになるという猫もいます。
猫にとって当然の要求であれば、きちんと応えてあげましょう。
しかし、夜中に悲しい声で鳴いてごはんを要求したり、構ってほしいと訴えたり、飼い主さんが困るお願いをすることもあります。
飼い主さんに気づいてもらおうと、猫も鳴き方を変える場合もあります。
しかしそのようなときは無視をして、悲しい声で鳴いていても構ってもらえないことを学習させることが必要です。
2.寂しい、不安
いつものように構ってもらえなかったり、飼い主さんがいない時間が長いことなどで猫が寂しさを感じたり、不安になったりすると、悲しい声で鳴く場合があります。
猫にとってストレスとなる「環境の変化」が原因です。
おうちに迎え入れたばかりの猫、同居ペットが亡くなった、家族が独立をして家を出たなどのケースでも悲しそうに鳴きます。
飼い主さんと遊ぶ時間を設けたり十分に甘えさせてあげたりすると、猫のストレス発散になります。
1回15分ほど遊ぶと猫は満足します。
1日に数回遊んでストレス発散をしたり、運動不足を解消したりしてあげましょう。
飼い主さんの姿が見えないと悲しそうに鳴き続けて行動が落ち着かない、吐いたり下痢をしたり体調が悪いなど異変がある場合、「分離不安症」という病気の可能性があります。
体調不良は他の病気の可能性もあるので、動物病院を受診しましょう。
3.発情期
避妊去勢手術をしていない猫は、発情期になると普段と違う行動をするようになります。
そのひとつが鳴き声です。いつもより大きな声で鳴き、悲しそうに鳴いているように聞こえる場合もあります。
発情期は一晩中鳴き続けることもありますが、やめさせることはできません。
叱っても猫のストレスになってしまいます。
かといって猫を構うとそれが刺激になり、余計に鳴くようになってしまう可能性もあります。
基本的に見守ることしかできませんが、繁殖の予定がなければ避妊去勢手術をするのが一般的です。
発情期特有の行動が減り、生殖器系の病気の予防になります。動物病院に相談してみましょう。
まとめ
猫が悲しい声で鳴くのは、飼い主さんにお願いがあることをアピールしていたり、不安な気持ちを表現していたりするときです。
また、発情によって普段と違う行動をするようになり、悲しそうな鳴き声を出す場合もあります。
猫が悲しい声で鳴いているときの様子を観察して、その状況にあった対応をしてあげましょう。