健康のために整えたい環境
住宅環境は猫の健康寿命を左右することがあります。
室内飼育の猫にとって、健康的に過ごせる環境とはどのようなものなのでしょうか?
ここでは、猫のために整えておきたいポイントを6つ紹介いたします。
1.誰にも邪魔されない空間がある
猫は群れで生活する動物ではないので、ゆっくり休みたい時はひとりになれるとほっとします。
また、来客があった時や恐怖を感じた時もそっと身を潜めたいと思っています。
安心感を得るためにも、誰にも邪魔されない空間があることが重要です。
棚の上やソファーの下など、いざという時に隠れられる場所を用意してあげましょう。
多頭飼育の場合は、それぞれが寛げる場所を確保してあげましょう。拠点になる部屋を分けられるのが理想的です。
2.適度に暖かい場所と涼しい場所がある
猫は寒がりだと思っていませんか?
確かに、スフィンクスやオシキャットのように、寒さが苦手な猫もいます。
しかし大抵の猫は、概ね22℃~26℃程度の室温であれば問題なく過ごせます。
逆に部屋全体を暑くしてしまうと、季節に関係なく熱中症になる恐れがあります。
敢えて暖かい場所と涼しい場所の両方を用意することで、自分で快適な空間を選ぶことができるようになります。
冬の留守中は一旦暖房を切り、一気に冷え込む時間帯にエアコンが作動するようにセットしましょう。
熱中症を防ぐにはお部屋全体の室温を上げておくのではなく、暖を取れる場所を作ることが大切です。
冬仕様の寝具やダンボール箱などを置いておきましょう。支障がなければ飼い主さんの布団を活用しても良いでしょう。
3.新鮮な飲み水を用意する
猫は「水」に対して、並々ならぬこだわりを持っています。
温度1つ取っても、ぬるま湯が好きな猫もいれば少し冷たい水を好む猫もいます。
中には、蛇口から流れる水しか飲まない猫もいるでしょう。
キンキンに冷えた水はNGですが、愛猫が飲みやすいように調節してあげてください。
水を飲む習慣を作ることで、腎臓病や膀胱炎、尿路結石などの病気を防ぐことができます。
ちなみにミネラルが豊富なミネラルウォーターばかりを飲ませるのは良くありません。
ミネラルとリンを摂りすぎることで、石ができやすくなってしまうからです。
4.適度な刺激を与える
何かと騒がしくなるのが苦手な猫ですが、全く刺激のない生活もストレスにつながってしまいます。
上下運動が楽しめるようにキャットタワーを置いたり、窓際でひなたぼっこをしながら外の様子が見られるようにしてあげましょう。
5.部屋が清潔であること
猫はとても綺麗好きな動物です。
人間よりも床に近い場所で生活しているので、室内を清潔に保ちましょう。
6.トイレも清潔に
猫トイレも清潔さを保つことが重要です。
猫は警戒心が強いので、臭いが残ったトイレでは排泄できないという習性を持っています。
一緒にいられる時間が長い場合は、こまめに掃除してあげましょう。
家を空ける時間が長い場合は、砂を深めにするか、トイレの数を増やしてあげると良いでしょう。
トイレの我慢は、膀胱炎や尿路結石の原因につながります。粗相の原因にもなるため、注意が必要です。
まとめ
マイペースに見える猫ですが、本当はとても繊細な動物です。不平不満が蓄積すると不健康になってしまいます。
特にこだわりが強い場合は、尊重してあげることが大切です。健康寿命が伸びるように、生活環境を整えてあげましょう。