1.加齢によるもの
もっとも一般的な原因です。
じっくり猫を見つめていたとき、あるいは若い頃の写真と見比べていたときに毛色の変化に気が付きます。
- 濃い色の毛の間に白い毛がある
- 全体的に色が薄くなった
- 真っ白かった毛が黄色っぽくなった
- 口の周りが白っぽい
などがその例ですが、加齢による色の変化はゆっくり進むため、ある日突然気が付いて「そういう年になったのか」としみじみ実感することが少なくありません。
2.ストレスによるもの
ストレス性の白髪化は、比較的突然起こります。
具体的なきっかけは、
- 同居動物(人間も含む)とのあつれき
- 環境変化(引っ越しや工事など)
- 病気などで栄養が不足気味
など、あらゆることが考えられます。
しかし急に白い部分が増えるときは、元に戻ることもあるようです。
ストレスが原因だと思われるときには、できるだけ早くおおもとの問題を探し当て、解決してあげましょう。
3.体質や病気によるもの
寒さで毛の色が変わることで有名なのがシャム猫です。
口周りと耳、四肢としっぽの色が、気温が低いと黒っぽく、高いと白っぽくなるのです。
シャム系の猫の中には、同じ猫とは思えないほど変わるものがいて、季節ごとの変化を楽しみにしている飼い主さんもおられます。
一方、「尋常性白斑」は、体毛がどんどん白い毛に置き換わっていくという不思議な病気です。
たまに黒猫が白くなったとネットニュースやSNSを賑わせていますが、健康面に影響はなく、治療は行いません。
白髪化は食い止められる?
人と同じで白髪対策でできることはあまりありません。
可能なのは「心身ともに若く健康に保つこと」。
適度な運動とバランスのいい食事、そして猫にとってのストレスフリーな生活です。
とはいえ白髪になりやすい体質の猫もいるはずですし、ストレスが原因と思われるとき以外、それほど気にする必要はありません。
まとめ
猫の毛が白くなる原因はほとんどの場合加齢とストレスです。
しかし長生きすれば必ず老いは訪れますし、生涯ストレスフリーな生活を送ることはまず無理でしょう。
覚えておきたいのは「猫は白髪になっても気にしない」こと。
むしろ飼い主さんが心配しすぎると猫にとってストレスです。
もしも白髪を見つけたら、健康面や生活環境について見直す方に心を振り向けていきましょう。