猫からいつもと違う『ニオイ』がしたら危険!5つの要因と対策

猫からいつもと違う『ニオイ』がしたら危険!5つの要因と対策

愛猫のにおいがいつもと違う…。実はこれ、愛猫の体からのSOSかもしれないのです!今回は、においの変化が示す要因や対処法、予防策について詳しく解説いたします。

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記事の監修

山口大学農学部獣医学科卒業。山口県内の複数の動物病院勤務を経て、ふくふく動物病院開業。得意分野は皮膚病です。飼い主さまとペットの笑顔につながる診療を心がけています。

猫に獣臭はない!

猫の臭いをかぐ女性

動物には、その動物特有の獣臭のようなにおいがありますよね。

猫も肉食動物なのでそれなりに臭いそうなイメージがあるかもしれません。

動物の体の臭いは汗腺と皮脂腺からの分泌物が微生物に分解され、臭いの強い物質が産生されます。これが臭いの原因になります。

ところが猫の場合、獣臭(体臭そのもの)がないのが普通なのです。その理由は自分で毛繕いができるから。

健康的な猫は不快な臭いがなく、むしろ日向ぼっこの効果でいい匂いがする猫すらいるのです。

ちなみに、毛繕いの過程で被毛を飲み込んでしまうので、ブラッシングは必要です。

いつもと違うにおいがする!要因と対処法

驚く猫

あまり体臭がないとされている猫でも、何となく愛猫のにおいは分かりますよね。

もしも急ににおいが変わってしまったら、どのような要因が考えられるのでしょうか。

対処法も合わせて5つ紹介いたします。

1.口臭が気になる:口腔トラブル

猫の食事はキャットフードがメインなので、お口のにおいは食べているフードに近いものになります。

明らかに口が臭いと感じたら、口腔トラブルを疑いましょう。歯周病・歯肉炎・口内炎などが見つかる場合があります。

人間とは異なり、必要な場合は全身麻酔を用いた治療が必要になってしまいます。違和感があれば、早めに診察を受けてください。

歯周病や歯肉炎は歯磨きをすることで予防することができます。

2.耳がくさい:外耳炎

顔を撫でたり、頬ずりをする際に、さり気なく耳のにおいを嗅いでみてください。体臭と同様に、通常は何も感じません。

もしも今まで嗅いだことのないようなにおいがしたら、外耳炎が主な原因として考えられます。

臭う以外にも、耳を頻繁にかいているようであれば診察を受けましょう。

3.体が臭い:皮膚炎・腎臓病など

皮膚炎を起こしていると、毛並みが悪くなったりフケが出たりします。その他に、ないはずの体臭を感じることもあります。

被毛をかき分けて、皮膚の状態をチェックしてみてください。

赤くなっているようであれば病院へ連れて行きましょう。皮膚を良好に保つには、ブラッシングが不可欠です。

また、体臭を起こす要因は皮膚炎だけではありません。

急性腎不全や慢性腎臓病を発症すると、アンモニア臭がすることがあります。異変に気づいたら診てもらいましょう。

4.お尻が臭い:肛門腺のトラブル

猫のお尻

肛門付近からキツい臭いがするときは、肛門腺のトラブルが疑われます。

肛門腺とは肛門の隣りにある小さな袋状の器官で、猫同士がお互いのにおいを識別したり、縄張りのにおい付けをする役割を持っています。

通常は便と一緒に肛門腺液が排出されるようになっているため、悪臭を放つことはありません。

ところが時々、上手く排出されずに詰まってしまうことがあります。

こうなると臭いがキツくなるだけではなく、化膿して炎症を起こすことがあるので要注意です。

異変があれば診てもらい、肛門腺絞りなどの処置を受けましょう。

5.尿臭が変わる:膀胱炎・糖尿病

猫の尿は、通常でもツンと鼻を刺すような臭いがするものです。

しかし、明らかに臭いが変わったと感じる場合は次のような病気が潜んでいる可能性があります。

最も多いのは膀胱炎です。鼻を突くような尿臭がいつにも増して強くなるのが初期症状です。

この段階では少し様子を見ても良いのですが、砂にキラキラとした物質が混ざっていたら、次の日には診察を受けましょう。

もしも、尿から甘い臭いがする場合は糖尿病の疑いがあります。

糖尿病は自然治癒するものではないので、気づいたら早めに診察を受けてください。

日頃から暴食や肥満に注意し、積極的に水が飲める環境を整えてあげると病気の予防に繋がります。

まとめ

:

「ニオイ」は些細なものですが、体からの小さなSOSであることが多いので、とても重要です。

普段からスキンシップを取り、愛猫のにおいをチェックしておきましょう。

においの変化は飼い主さんにしか見抜けないものなので、少しでも疑問を持ったら動物病院に相談してください。何事も早期発見が大切です。

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