猫の『フード品質』の劣化に注意!健康被害に繋がる2つのリスク

猫の『フード品質』の劣化に注意!健康被害に繋がる2つのリスク

キャットフードは人間の食材とは異なり、日持ちしそうなイメージがありますよね。しかし、気をつけないと劣化してしまいます。今回はフードの劣化と、それに伴う健康被害のリスクについて紹介いたします。

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記事の監修

日本獣医生命科学大学卒業。北海道の大学病院で獣医師として勤務。一般診療をメインに行いながら、大学にて麻酔の研究も並行して行う。「動物と飼い主さんに寄り添った治療」を目標に掲げ、日々診療に励んでいます。

そのフード、鮮度は大丈夫!?劣化することも…

ドライフード

皆さんは、愛猫のご飯をどのように保管していますか?

実は、管理が甘いと劣化してしまうことがあるのです。

そもそも、キャットフードの劣化とはどのような状態なのでしょうか。

酸化して風味が落ちる

猫は、味を感じ取る「味蕾」という神経が人間ほど発達していません。

そのため、食事のメインは味を楽しむというよりも風味を楽しんでいます。

ドライフードは傷みにくいので、留守中の置き餌としても適しています。

とはいえ、時間が経てば風味が落ちてしまいます。

その主な原因は「酸化」です。

お皿に盛って空気に触れることで、脂質やタンパク質などが劣化してしまいます。

ウエットフードは劣化が早い

水分量が多いウエットフードは、開けてしまうと劣化が早く、腐敗しやすいことがデメリットです。

置き餌は絶対NG、かつ開封後は早く食べ切らなければなりません。

劣化を防ぐ保存方法

フードの保管

劣化を防ぐ効果的な保存方法があります。

ドライフードは高温多湿を避ける

未開封のドライフードは高温多湿を避けて保管しましょう。

開封済みのものは密閉できるストッカーに入れるか、ジップロックを活用しましょう。保存環境は未開封のフードと同様で構いません。

冷蔵庫で保管してしまうと、常温に戻る過程で結露が発生し、劣化が進みやすくなってしまいます。そのため、必ず常温で保管してください。

未開封のウェットフードも同じ

ウエットフード最大のメリットは、未開封であれば長期保存が可能なことです。

保管場所は、ドライフードと同様に高温多湿を避けた場所を選びましょう。

開封後のウエットフードは冷蔵庫へ

開封後のウエットフードは、密閉できるタッパーに移し替えてから冷蔵庫に入れましょう。

未開封のものとは違い、たとえ冷蔵庫に入れておいても劣化してしまいます。

1度開けたら48時間以内に食べ切ってしまいましょう。

食べ残しは処分する

口をつけたものには、口腔内に存在する菌が付着してしまい、この菌も劣化や腐敗を招く要因になります。

これはウェットフードに限ったことではありません。

理想をいえば、食べ残しは早い段階で処分したほうが良いのです。

長時間の留守番が多いご家庭では、自動給餌器の活用も検討してみてください。

劣化したものを食べたらどうなる?

診察中の猫

もしも劣化したフードを食べてしまったら、どのような影響が出てくるのでしょうか。

想定される健康被害のリスクを2つ紹介いたします。

1.お腹を壊すリスク

劣化の度合いにもよりますが、下痢や嘔吐などの消化器症状が現れる可能性があります。

さらにアレルギー症状が出てくる場合もあります。

フードの見た目は問題がなくても、既に腐敗が始まっていることがあるので気をつけましょう。

大袋のものでも、中で小分けになっているタイプがおすすめです。

2.必要な栄養が取れなくなるリスク

「お腹を壊してしまう」はイメージしやすかったでしょう。次はフードの外見では分からない成分のお話です。

キャットフードには、猫が必要としている成分が栄養バランスを考えて配合されています(中には少々劣悪なものもありますが…)。

劣化したフードは栄養価が低くなることがあります。

開封してから時間が経ったドライフードは、腐敗はしていなくても栄養不足に陥る可能性があります。

愛猫さんの体調にもかかわりますので気を付けましょう。

まとめ

餌に手を伸ばす猫

フードの劣化といえば、真っ先にウエットフードを思い浮かべるのではないでしょうか。

確かにウエットフードは傷みやすく、腐敗の進行が早いというデメリットを持っています。

しかし実際には、ドライフードも要注意です。

酸化することで見た目では分かりにくい腐敗が始まっていたり、成分が変化してしまうことがあります。

大切な愛猫の健康を守るために、フードの保存に気を配りましょう。

食べさせる際も、なるべく食べ切れる量を盛り付けるように心がけると良いでしょう。

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