肉球にはどんな役割があるの?
ぷにぷにとした感触がたまらない猫の肉球!
でも、肉球を持たない私達人間には、その重要性がイマイチ分かりません。
そこで今回は、猫の肉球の驚くべき4つの役割について紹介いたします。
1.足音を消す
後ろを振り返ったらいつの間にか愛猫が忍び寄っていて、ビックリしたという経験はありませんか?
実はこれ、肉球の効果なのです。
肉球には音を消す働きがあるため、足音を立てずに相手に接近することができます。
音や気配を消すのはハンターの基本。
猫は、肉球を上手に使うことで狩りの成功率を上げているのです。
2.滑り止め
肉球は猫の体の中で、唯一汗をかける部位です。
適度に湿っているおかげで、滑り止めの役目を果たすのです。
あの優れた跳躍も、見事な着地も、滑り止めがなければ成立しないでしょう。
この点も、狩りをして生きる動物としての強みになります。
3.獲物を掴む
猫の前足は関節が柔らかいので、人間のようにグーやパーの動作ができます。
加えて、滑りにくい肉球があるので、獲物を器用に掴むこともできてしまいます。
そう、肉球には手のひらのような役割もあるのです。
4.センサー
生きるために欠かせない五感。その中の触覚は、肉球とヒゲが担っています。
センサーとして活躍する肉球は、触れているものの感触を確かめることができます。
ちなみに前足の後ろ(手首の辺り)にはヒゲが生えています。
肉球との相乗効果もあり、障害物に触れることなくスムーズに歩くことができるのです。
猫に靴を履かせると歩き方がぎこちなくなってしまうのは、センサーが遮断されてしまうからなのです。
家の暮らしで気をつけたい肉球トラブル
肉球の存在は、猫の生活を大きく支えているものだと分かりましたね。
これだけ大切な部位ならば、触られるのを拒否する気持ちが少し理解できるような気がします。
さて、重要な役割を持つ肉球ですが、室内での生活ではいくつか気をつけてほしいことがあります。
乾燥によるひび割れ
水分量が多い肉球も、冬になると乾燥してしまいます。
カサカサするだけでに留まらず、ひび割れを起こしてしまうことさえあるのです。特に高齢の猫や外出する猫は要注意。
家猫はフローリングをダッシュして遊ぶため、肉球が乾燥したままでは怪我をする恐れがあります。
猫用の肉球クリームで保湿してあげましょう。
ちなみに、人間用のハンドクリームは使用しないでください。特にアロマ成分やキシリトールには要注意です。
長毛種は足裏の毛に要注意
長毛種の猫は寒い地域出身の場合が多く、肉球を保護するために足裏にも被毛が密集しています。
野生で生き延びるには必要不可欠なのですが、フローリングでは滑りやすくなるというデメリットがあります。
思わぬ転倒や骨折を招く危険性がありますし、何より日常的に足に負荷がかかってしまいます。
生活拠点がフローリングであれば、足裏の毛を定期的にカットするようにしてください。
まとめ
見た目も感触も愛らしい肉球ですが、ただ可愛いだけではなかったのですね。肉球は猫の生活を支える重要なパーツでした。
室内でもジャンプしたり、全力でダッシュしたり、飼い主さんを驚かせたりと大活躍な存在です。
ただ、フローリングではいくつか注意が必要でした。愛猫が猫らしく、楽しく生活できるようにいたわってあげましょう。