猫の『体温が低い』時に表れる3つの症状と対処法

猫の『体温が低い』時に表れる3つの症状と対処法

猫の平均体温は約38度といわれており、人間よりも体温が高いです。そんな体温が高いはずの猫がもし低体温になった場合、命の危険に関わる可能性もあります。低体温の猫は一体どのような特徴が現れやすいのか、本記事で対処法とともに解説をしてまいります。

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記事の監修

山口大学農学部獣医学科卒業。山口県内の複数の動物病院勤務を経て、ふくふく動物病院開業。得意分野は皮膚病です。飼い主さまとペットの笑顔につながる診療を心がけています。

体温が低い時にはこんな症状が出ることも…!

毛布にくるまっている猫

猫を抱っこすると、人間よりも体温が高くホカホカとしていることが分かります。

もし猫が人間と同じ体温(36度代以下)まで下がってしまった場合、放置してしまうとそのまま命を落としてしまったり、さらに重大な症状を招いてしまうリスクもあるのです。

猫が低体温になっている際にすぐ気づけるように、今回は「猫の体温が下がっている時に見られることが多い症状」について紹介してまいります。

1.呼吸が荒くなる

診察中の猫

酸素不足などが原因となり、ハアハアと呼吸が荒くなっている場合は非常に危険な状態に陥っている可能性があります。

呼吸器官や血液に関する重大なトラブルが起きて低体温を招き、呼吸も乱れている可能性が考えられるので、できるだけ迅速に動物病院へ連れていきましょう。

2.からだを丸めてじっとしている

香箱座りの猫

体温が下がり、からだを動かすことが困難になっているケースもよくあります。

下がってしまった体温を少しでも温存するために、できるだけからだを丸めてじっとしているのでしょう。

このような場合も危険な状況にあるといえるので、早めに動物病院に連れていくのが好ましいです。

3.毛が濡れたり凍りかけたりしている

タオルドライ中の猫

寒い時期に毛が濡れた状態で長時間活動し、毛が凍ってしまっているような場合も体温が下がることがあります。

このような場合は凍傷などの症状が出ているケースもあるので、できるだけすみやかにからだ全体を温めてあげることが好ましいです。

猫の体温が低くなっている時はどう対処すべき?

仰向けになっている診察中の猫

猫の体温が低くなっているのは非常に危険なサインです。低体温以外の症状の有無に関わらず、まずはすみやかに動物病院に連れていくことを考えましょう。

温かい毛布などでくるんであげて、少しでも温かさを保てるような状態で動物病院に連れていきましょう。

毛が濡れている場合はタオルドライでできるだけ早くからだ全体を乾かし、ドライヤーで乾かすことも大切です。

また、低血糖などになっている可能性もあるので、そのような場合は糖分(砂糖など)を摂取させてあげるのも応急処置として有効です。

低血糖になっているのかよく分からない場合は、動物病院に電話をして指示を仰ぐようにしましょう。

まとめ

布団の中に隠れる猫

いち早く猫の低体温に気づいて素早く動物病院に連れていくことができれば、大事な愛猫の一命をとりとめることができる可能性もあります。

猫を飼っている場合は体調の異変がないかこまめにチェックし、様子がおかしい時はすみやかに獣医さんに診てもらうようにしましょう。

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