猫の『3大欲求』とは?その整え方や不満がたまると起こるトラブルを解説

猫の『3大欲求』とは?その整え方や不満がたまると起こるトラブルを解説

猫が身も心も安定した生活を送るためには、ある3つの欲求を満たす努力をしなければなりません。その欲求とはどのようなものなのでしょうか。そして、欲求不満になるとどうなってしまうのでしょうか。詳しく解説いたします。

SupervisorImage

記事の監修

日本獣医生命科学大学卒業。北海道の大学病院で獣医師として勤務。一般診療をメインに行いながら、大学にて麻酔の研究も並行して行う。「動物と飼い主さんに寄り添った治療」を目標に掲げ、日々診療に励んでいます。

猫が猫らしく生きるための3大欲求

抱かれる猫

猫が猫らしく生きるためには、3つの重要な欲求を満たすことが求められています。

愛猫の欲求を満たしてあげるには、どのようなサポートをしていけば良いのでしょうか。

1.生理的欲求

これは生命維持に欠かせない、最も基本的な欲求です。

具体的には、「食べる」「水分補給をする」「眠る」「排泄する」「呼吸をする」などが挙げられます。

家猫の場合は、「総合栄養食を食べさせる」「新鮮な水を用意する」「眠りの邪魔をしない」「清潔なトイレを維持する」などを心がけることで欲求を満たしてあげることができます。

2.安全欲求

怪我や事故を回避することも、生きるうえで欠かせない大切な欲求です。

交通事故に関しては、完全室内飼育を徹底することで防ぐことができるでしょう。

家庭内で注意してほしいのは、誤飲や落下、転倒などのトラブルです。

猫が飲み込んでしまいそうなものを放置しない、キャットタワーの設置や家具の配置を工夫してステップを作る、などの策を講じましょう。

さらに爪を切る、長毛種の猫は足裏の毛をカットするなどを心がけ、予期せぬ転倒を予防してください。

3.行動欲求

行動欲求は、「探索する」「爪をとぐ」「遊ぶ」「子孫を残す」などが挙げられます。

これらは命に直結するようなものではありませんが、心を満たすために必要な欲求になります。

繁殖を望まない場合は、ストレスを軽減させるためにも避妊手術が推奨されます。

その他の欲求に関しては、「爪とぎを用意する」「おもちゃで遊ばせる」「室内をパトロールさせる」などの方法で欲求に応えてあげてください。

猫が甘えたいタイミングで撫でてあげることも、行動欲求の実現につながります。

欲求不満になるとどうなるの?

不服そうな猫

欲求が満たされない状態、すなわち「欲求不満」が持続するとどうなってしまうのでしょうか。

頻繁に鳴く

何かに駆り立てられるように鳴くことがあります。ご飯の時間や、トイレ掃除を忘れていないか確認してみましょう。

よく鳴くという行動は、体調不良が原因でも見られます。

欲求不満になるような要因がない場合は、食欲やトイレの様子など、体調面で異変がないかチェックしてみてください。

八つ当たりをする

猫は、イライラや不満をその場に居合わせた人や動物にぶつけてしまうことがあります。いわゆる「八つ当たり」です。

頭ごなしに叱るのではなく、その場を離れることで対処しましょう。

多くは一時的なものなので、落ち着きを取り戻せば普段通りに接することができます。

イタズラをする

飼い主さんが望まないイタズラも、ストレスや欲求不満が背景にあることがあります。

特に行動欲求が阻害されると起こりやすいので、安全を考慮したうえで猫らしさを尊重してあげてください。

粗相をする

猫は身の安全を守るために、本来であれば所定の場所でしか用を足しません。

マーキングとなると別問題ですが、通常の尿や便をトイレ以外の場所ですることは不自然な行動です。

例えば、砂が極端に少なくなっている、汚れたまま放置されているなど、何かしらの不満があります。

ただ叱るだけでは解決しないので、原因を突き止めましょう。

特に思い当たる節がなく、粗相以外にも異変があれば病気を疑ってください。

まとめ

猫とネズミ

今回は、猫の基本的な欲求について紹介いたしました。

尚、ここで挙げた3つの欲求は、心理学者のマズローが提唱した『欲求階層説』をカーチスが動物版にアレンジしたものになります。

如何なる動物も衣食住が安定し、怪我や事故に遭わない生活が基礎になります。そして、猫の場合は猫らしい行動が許される環境を求めています。

生命維持という観点では基盤を安定させることが重要になりますが、心を持つ動物としてはさらに上の「行動欲求」を尊重することが大切です。

愛猫が楽しく過ごせるように、室内でも思う存分遊べる環境や程よい刺激を与えてあげましょう。

スポンサーリンク