猫に多い『がん』とは?代表的な3つのがんとその特徴、早期発見のポイント、治療法を解説

猫に多い『がん』とは?代表的な3つのがんとその特徴、早期発見のポイント、治療法を解説

人間も「がん」で亡くなる方は多いですが、実は猫も「がん」が原因で亡くなるケースは非常に多いのです。しかし、猫の「がん」も早期発見することができれば治療が上手くいく可能性もグッと高まります。そこで今回は猫がかかりやすい「がん」の種類や治療法、早期発見のコツなどを紹介してまいります。

871view

SupervisorImage

記事の監修

山口大学農学部獣医学科卒業。山口県内の複数の動物病院勤務を経て、ふくふく動物病院開業。得意分野は皮膚病です。飼い主さまとペットの笑顔につながる診療を心がけています。

猫に多いのはどんな「がん」?治療法とともに解説!

聴診器を当ててもらっている猫

猫の「がん」には様々な種類がありますが、なかでも多いとされているのが「乳がん」「リンパ腫」「肥満細胞腫」などです。

それぞれの「がん」には一体どのような特徴があり、そしてどんな治療法が良いとされているのか、順番に解説をしてまいります。

1.乳がん

女医さんと猫

あらゆる猫の「がん」の中でも最も多いとされているのが乳がんです。ほとんどの場合がメス猫に見られますが、ごく稀にオス猫に発症するケースもあるようです。

乳がんはイメージしやすい方も多いと思いますが、その名の通り、乳腺にしこり(悪性腫瘍)ができる病気です。

猫は乳腺の数が8もあり、そのうちのひとつでも乳腺に「がん」ができてしまうとそこから転移するリスクも高いため、非常に厄介な「がん」といえるでしょう。猫の乳腺腫瘍の8~9割は悪性です。様子を見ない方がよいといえるでしょう。

主な治療法は乳腺の切除や、抗がん剤による治療などが挙げられます。

2.リンパ腫

寝そべりながら診察してもらう猫

リンパ腫とは、リンパ球と呼ばれる白血球の一種が「がん化」してしまう病気です。

猫のリンパ腫には次のような型があります。

  • 多中心型リンパ腫:
  • 体表にあるリンパ節が腫れる。顎の下やひざ、脇、足の付け根などに見られることが多いです。
  • 縦隔型リンパ腫
  • 胸の中のリンパ節に発生するリンパ腫。猫白血病ウイルス感染症が関係することが多いといわれています。
  • 消化器型リンパ腫
  • 胃や腸管などに発症します。

    猫によってどこの部位に発症するかは異なるので、初期症状に気づきにくく、体調が急変してから初めて気づくケースも非常に多い傾向にあります。

    発症した部位やリンパ腫がどのくらい進行したかによって治療法は異なってきますが、抗がん剤治療、放射線治療などを行うケースが多いです。

    3.肥満細胞腫

    元気のない診察中の猫

    肥満細胞腫とは、肥満細胞とよばれる細胞が腫瘍化することによって起こる「がん」です。

    肥満細胞腫は主に「皮膚型」と「内臓型」の2種類に分けることができ、皮膚型で転移が他に見られない場合は、発症した皮膚を切除することによって完治するケースも多いです。

    一方、内臓型の場合は完治が難しいといわれており、化学療法や放射線治療などを行うことが多いようです。

    猫の「がん」を素早く見つけるポイントは?

    獣医さんに抱っこされる猫

    長期間放置してしまうと猫の命に関わってしまう「がん」。

    そんな恐ろしい「がん」ですが、早期発見することにより寿命を大きく延ばしたり、場合によっては完治できるケースもあるのです。

    素人目では「がん」だと判別するのが難しいケースも多々あるので、早期発見したいのであれば、やはり定期的に健康診断に通うことをおすすめします。

    また、スキンシップをしても平気な猫であれば、毎日適度にスキンシップを取り入れ、からだにしこり等がないかチェックするのも早期発見に繋がりやすいですよ!

    まとめ

    聴診器と猫

    決して油断してはいけない猫の「がん」。

    さまざまな種類の「がん」がありますが、どの「がん」もいかに早く症状を発見できるかどうかによって、猫のその後が大きく変わってきます。

    そのためにも、日頃からこまめな体調チェックを行うようにしましょう。

    スポンサーリンク