猫の体に良い『ご飯の食べ方』
私達にとって理想の食習慣があるように、猫にも体に良い食べ方があります。
本記事ではいくつかポイントを紹介いたします。
回数にこだわらない
猫はもともとまとめて食べる習慣がありませんので、1日2回食や3回食のように、回数を気にする必要はありません。1日あたりの摂取量の範囲内であれば、何回に分けても大丈夫です。
こうすることで、空腹が原因による嘔吐を予防することができます。
狩りの習性を生かす
猫には狩猟本能があります。主に朝方や夕方に狩りをするため、この時間帯はお腹が空くようになっています。
食事の時間帯を決める際、夕方と就寝前(朝方の代わり)を基準に他の分を調節すると、猫らしい生活習慣に近づけることができます。
できるだけ本能に沿うことによって、ストレスを予防することができます。
実際に狩りの真似事をさせる
食前に体を動かすことで、実際に狩りをしたような達成感を味わうことができます。いつもと同じドライフードが、より一層美味しくなるのです。
猫が活発になる夕方以降の時間帯の中で、遊んでから食べるタイミングを作ってあげてください。
おやつは程々に
嗜好性の高いおやつは普通の食事よりも反応が良いでしょう。
しかし、いくら食い付きが良くてもおやつだけでは不十分です。むしろ肥満のリスクが上がってしまいます。
おやつは程々に、猫に必要な栄養が整った総合栄養食をしっかり食べさせるようにしてください。
健康を左右する!?食器選びのコツ
猫の食器も様々なタイプのものがありますよね。実際にはどのようなものが食べやすいのでしょうか?
次に、より健康的な食生活につながる食器選びのポイントを紹介いたします。
高さのあるもの
猫の食道はまっすぐな形状をしています。お皿の位置が低いと食べ物が逆流しやすく、吐き戻しの原因になってしまいます。
食器に高さがあることで逆流を防ぎ、胃や食道に負荷をかけずに食べることができます。もちろん首にかかる負担も軽減させることができます。
安定感のあるもの
器自体が軽すぎると、食事中に動いてしまいます。これでは落ち着かないので、安定感のあるものを選んであげましょう。
ある程度重量感のあるものや、軽くても裏にゴムが付いているものがおすすめです。
ヒゲが当たらない大きさ
猫のヒゲは敏感なので、食器に触れると不快に思う猫がいます。
ヒゲが気になって食が進まない場合は、顔よりも一回り大きいものや楕円形の食器を選ぶと良いでしょう。
早食い防止の食器
早食い防止の食器は中に突起があり、一口分が少なくなるように設計されています。ガツガツ食べる癖のある猫にはおすすめです。
ゆっくり食べる習慣ができることで、胃腸にかかる負担を軽減させることができます。
まとめ
健康的な食生活を送るポイントは、1日あたりの摂取量を超えないこと、おやつの食べ過ぎに気をつけることです。
食べる回数や時間帯に関しては、愛猫の性格を見て判断しても大丈夫です。早朝に起こされて困る場合は、就寝前に食べる習慣をつけると良いでしょう。
食器選びも大切な要素でした。胃腸に負担をかけないこと、ヒゲが当たるストレスを解消することなど、猫ならではのポイントがあります。
楽しく心が満たされる食事は、健康長寿への1歩につながります。