死に至ることも…!猫を絶対近づけちゃダメな『秋の花』4選

死に至ることも…!猫を絶対近づけちゃダメな『秋の花』4選

家の中に花があると、気持ちも晴れやかになりますね。秋にもきれいな花がたくさんあります。でも、猫の飼い主は、花を選ぶ時には注意が必要です。猫にとって危険な花があるからです。

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記事の監修

日本では獣医師。世界では旅人。”旅する獣医師”として世界各国を巡り、海外で見てきた”動物と人との共生の様子”を、執筆や写真展を通して皆さんと共有する活動をしています。

1.ヒガンバナ

ヒガンバナ

秋の彼岸の頃、畦道などに咲く「ヒガンバナ(彼岸花)」。「マンジュシャゲ(曼殊沙華)」とも呼ばれます。はっとするような赤が目を引きますね。

存在感の強いこの花に、毒があることはよく知られており、その毒は、もちろん猫にとっても危険です。

猫が誤って食べてしまうと、下痢や嘔吐、けいれん、中枢神経の麻痺などの症状が現われます。

この毒は、花だけでなく茎や葉を含む全体に含まれているため、注意が必要です。特に「鱗茎(りんけい)」と呼ばれる球根部分に多く含まれています。

2.キキョウ

桔梗

秋の七草のひとつキキョウ(桔梗)は、青紫色をした星型の清楚な花です。

キキョウの根は「桔梗根」という生薬として利用されますが、猫には気をつけなければなりません。

一般的なキキョウは猫が食べると嘔吐下痢などの消化器症状や、溶血(赤血球の破壊)が起きることがあります。

その他のキキョウ科の植物であるロベリアは消化器症状以外にも、よだれが出たり、ふらつきなどの神経症状が出ることがあります。

最悪の場合、呼吸困難や意識障害、心臓麻痺を起こすこともあるので命に関わることがあるのです。

3.シクラメン

シクラメン

シクラメンの鉢植えを室内に置いているという人は多いのではないでしょうか。

秋から春にかけて花を咲かせるシクラメンは、下を向いた独特な花が特徴で、ギフトとしても人気です。

しかし、この可憐なシクラメンにも毒があるんです。毒は茎や根を中心に含まれます。猫が食べると下痢や嘔吐の他、皮膚炎や口内炎を起こすことがあり、注意が必要です。

大量に摂取すると、神経症状を起こして死に至ることがあります。

4.コスモス

コスモス

秋の花といえばコスモス(秋桜)を思い浮かべる人は多いのではないでしょうか。

秋の澄んだ青空の下で色とりどりの花が咲いている様子は、とても美しい光景です。

コスモスを室内に飾ると、華やかになりますが、猫には要注意。

基本的にはペットに無害とされていますが、コスモスやデイジーなどキク科の植物には「セスキテルペン」「ラクトン」などの成分が含まれている場合があり、猫が大量に食べると下痢や嘔吐を引き起こしたり、植物の成分に触れるだけでも皮膚炎を起こす可能性があります。

まとめ

猫と秋の花

秋の花以外にも、猫にとって危険な花は数多くあります。

花は食べないから大丈夫と、油断は禁物。食べるつもりはなくても、遊んでいてかじり取った花を飲み込んでしまうことがあるからです。

また、猫草を食べることでもわかるように、猫は毛玉を吐き出すために植物を食べることがあります。

部屋の中の花を食べてしまう可能性もあるので、猫にとって危険な花は、室内に置かないようにするか、花を飾っている部屋に猫を入れないようにしましょう。

たとえ無害な花であっても、花瓶を倒したり、鉢植えをひっくり返したり、猫は意外とイタズラをします。

愛猫のためにも植物の扱いには十分に気をつけて下さいね。

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