猫を『動物病院へ連れて行くタイミング』は?迷わず受診すべき6つの症状

猫を『動物病院へ連れて行くタイミング』は?迷わず受診すべき6つの症状

あまりに些細な症状である場合、動物病院へ行くべきか迷うことがありますよね。「大げさ」と思われそうで不安という方も多いでしょう。今回は、迷わず受診してほしい症状を6つ紹介いたします。

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記事の監修

日本獣医生命科学大学卒業。北海道の大学病院で獣医師として勤務。一般診療をメインに行いながら、大学にて麻酔の研究も並行して行う。「動物と飼い主さんに寄り添った治療」を目標に掲げ、日々診療に励んでいます。

必ず受診してほしい症状

聴診器を持つ猫

今すぐ動物病院へ行くべきなのか、悩むことってありますよね。

そこで今回は、必ず診察を受けてほしい症状を6つ紹介いたします。

1.尿が出ない

何度もトイレに行っているのに尿が出ないという状況は、膀胱炎や尿路結石が疑わしい症状です。丸1日しっかりとした尿が出なければ、必ず診察を受けてください。

2.頻繁に吐く

猫は時々毛玉を吐きます。だから、嘔吐自体は珍しいものではありません。

ただし、1日に何度も吐いてしまう場合や、数日間連続で嘔吐が見られる場合は動物病院を受診しましょう。

原因に応じた治療や、脱水症状に対する処置が必要です。

3.下痢が続く

環境の変化やフードの変化がないのにも関わらず、3日以上下痢をしているようであれば診察を受けましょう。

ただし子猫の場合は衰弱につながりやすいので、下痢の症状があれば遅くても次の日には診てもらいましょう。これは嘔吐でも同様です。

4.食欲がない・元気がない

猫は本能的に体調不良を隠そうとします。部屋の隅っこでうずくまり、食事を取ろうとしなければ、どこかに不調があると疑いましょう。

3日以上食べられない日が続くと、肝臓にダメージが及んでしまいます。些細な症状ですが、一度診てもらってください。

5.子猫がミルクを飲まない

ミルクを飲んで生活する月齢の子猫がミルクを飲まなくなってしまったら、できるだけその日のうちに診察を受けましょう。

体力がなく、あっという間に衰弱してしまいます。

6.急激に体調が悪くなった

朝まで元気だったのに、午後から急にぐったりし始めたなど、急激な変化が見られることがあるでしょう。

この場合は、その日のうちにかかりつけの病院に連絡し、飛び入りで診てもらえる時間帯などを相談してみてください。

念の為、夜間救急の病院も調べておきましょう。

「自分の家族なら…」という視点を持とう

家族

「こんな症状が出てるんですが、診ていただいたほうが良いのでしょうか?」という問いに対して、とある獣医さんはこう答えたそうです。

「ご自分の家族ならどうしますか?迷わず病院に行きますよね。」

確かにそうですね。猫は言葉で直接症状を話せないので、幼い子どもがいるようなものなのです。どんなに些細なことでも、違和感があれば相談して良いのです。

動物の医療従事者は誰も「大げさ」だなんて思いません。

まとめ

聴診器を当てる猫

愛猫の様子に違和感がある場合、一度は診察を受けたほうが良いでしょう。今回は、その中でも早く対処すべき症状を6つ紹介しました。

特に、子猫や高齢の猫は抵抗力が弱く、小さな異変でもあっという間に悪化してしまうことがあります。症状の内容を問わず、病院へ連れて行きましょう。

血便を伴わない成猫の下痢は、緊急性のないものがほとんどです。次の日まで待っても大丈夫なケースが多いですが、余裕があれば早く受診したほうが良いでしょう。

何よりも大切なのは、母親の勘ならぬ飼い主さんの勘です。いつも一緒にいる飼い主さんがおかしいと感じたら、気兼ねなく獣医さんに相談してください。

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