おしっこの回数が減る3つのケース
1.ドライフードのみ食べている
ドライフードを好んで食べる猫は、ウエットフードを好む猫に比べてトイレ回数も量も少ない傾向にあります。
しっかり水分をとっていれば問題ないですが、お水を飲む量も減っている場合は注意しましょう。
2.部屋が暑いまたは寒い
もともと猫はお水を飲む量が少ない生き物。夏場でもお水を飲まずに熱中症など起こす可能性があります。
冬場は寒さから冷たい水を敬遠して水分不足になることに。
また高齢猫は暑さ寒さを嫌い、トイレを我慢することが少なくありません。
3.尿路結石・膀胱炎などの病気
猫が泌尿器系の病気にかかったとき、トイレがきれいなままなことがあります。
しかしこれはトリックです。実際はトイレに行っているのに出ていないのです。じきに痛みで鳴いたり血尿になったりするようになるでしょう。
いずれにしても緊急事態。すぐに病院へ連れて行く必要があります。
うんちの回数が減る2つのケース
順調ならうんちは毎日出なくても大丈夫だといわれています。気をつけたいのはそのリズムが崩れたときです。
4.便秘
暑さで脱水したり来客があったりなどで、一時的に便秘になることがあります。また腎臓病の猫はおしっこの量が増えてそちらに水分を取られるため、便秘がちな猫が多いようです。
5.腸の病気(腸閉塞や巨大結腸など)
腸がうまく動かず便が腸内に溜まり続けるのが「巨大結腸」、誤飲などが原因で詰まったりするのが「腸閉塞」です。これらは一時的な便秘とは全く違い、直ちに治療が必要です。
トイレの回数減少を避けるには?
脱水させない
水分を十分取ることで避けられるトラブルはたくさんあります。
ウエットフードの割合を増やし、給水器やおやつなどで水分補給の工夫をしましょう。
トイレの回数や量に敏感になる
病気にいち早く気が付き、変化に対応するためにおすすめなのがトイレ日記。回数のみを記録し、気付いたことをメモするだけでも十分役に立ってくれるはずです。
まとめ
猫のトイレの平均的な回数はおしっこなら1日2回か3回、うんちなら1日1回程度です。個体差がありますが、それが毎日順調に続いていればまず問題はありません。
困るのは回数にムラがあったり明らかに数が減ったりし始めたとき。食事の調整でペースが戻らない、あるいは急激な変化があったときにはすぐに病院へ連れて行きましょう。